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佐波神社の人形三番叟

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:静岡放送 SBS
放送
:2009年11月28日(土)15:30~16:24

ダイドードリンコスペシャル

父から子へ 繋げ仁科の誇り高き舞 ~西伊豆・佐波神社の人形三番叟~

佐波神社の人形三番叟

静岡県屈指の観光地・西伊豆町。この町が年に一度荘厳な雰囲気に包まれます。それが「佐波神社の人形三番叟」。佐波神社の人形三番叟は毎年秋祭りの11月2日・3日に奉納され、江戸の昔から仁科地区の男子だけが舞うことを許されています。人形三番叟に登場するのは穏やかな性格の「千歳(せんざい)」、思慮深い「翁(おきな)」、荒々しい性格の「三番(さんば)」3つの人形。性格の違う人形を一体につき三人の人間が操り、お囃子に合わせ三位一体で見事に舞い踊ります。番組では祭りが繋ぐ地域社会や現代日本で失われつつある厳しい規律、祭りに関わる人々の熱い想いをご覧頂くほか、人形三番叟の歴史やルーツにも迫ります。

祭り紹介

  • 祭り写真館

佐波神社の人形三番叟

静岡県西伊豆町にある佐波神社の秋祭りに奉納される人形三番叟(にんぎょうさんばそう)は、地元の若衆たちによって江戸時代から受け継がれてきた古式ゆかしい郷土芸能です。長年、お囃子の一員として活躍され、現在は相談役として人形三番叟の上演と継承に取り組んでいらっしゃる山本房雄さんに、佐波神社の人形三番叟の見どころをお聞きしました。

開催日
11月2日~11月3日 ※毎年同日
場所・アクセス
静岡県西伊豆町佐波神社
・伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅から、東海バス松崎行きで1時間32分、 沢田下車すぐ
お問い合わせ
西伊豆町観光協会堂ケ島観光案内所
0558-52-1268

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

人形三番叟相談役 山本房雄さん 文化財級の人形を操る三番叟

シシゾウ:佐和神社の人形三番叟はどのくらいの歴史があるのですか?

山本:佐波神社の人形三番叟の歴史は古く、人形の首(でく)から推定すると、おそらく1610年頃に始まったのではないかと思います。人形の首を作ったのは駿府(すんぷ)の有名な人形師、人形屋長兵衛だと伝えられ、現存する首は約20個あります。現在のように三番叟が毎年奉納されるようになったのは、文政8(1825)年に佐波神社の社殿が大改修されたお祝いの時からで、現在まで続いています。昭和47(1972)年には、静岡県の無形民俗文化財の指定もいただいています。
めでたさ満載の1時間半 山本:三番叟は天下泰平、五穀豊穣を祈願・祝福する儀式曲で、千歳(せんざい)、翁(おきな)、三番(さんば)という3体の人形が登場し、「千歳(せんざい)の舞」「翁(おきな)の舞」「三番(さんば)の舞」という舞をそれぞれ踊ります。続いて千歳と三番が問答する「かけあい」があり、三番が「鈴の舞」を舞って終わります。全部で約1時間半の上演になります。
人形使いは三位一体!

シシゾウ:人形はどのようにして操るのですか?

山本:佐波神社の人形三番叟では、1体の人形を3人の人間で扱います。中心になるのは人形の頭と右手を操る「かしら」と呼ばれる人で、「左」と呼ばれる人が人形の左手、「足」と呼ばれる人が人形の足を動かします。人形使いになる人間はまず、千歳、翁、三番のいずれかの人形の足について5年ほど務め、その後に左へ昇格し、また5年ほど務めます。それから、かしらになりますが、かしらを務めるのも5年ほどで、大体15年が任期になります。一度、担当する人形が決まると、ずっと同じ人形を扱います。それぞれの人形で振りつけも重さも違うので、途中で変わるのは不可能なのです。
千歳・翁・三番の三者三様ぶりに注目!

シシゾウ:千歳、翁、三番の人形にはどんな特徴がありますか?

山本:千歳は子孫繁栄を意味し、若い男の人形で女性の動作を演じます。翁は、年寄りの役で長命を意味し、舞う時には翁面を付けます。翁面は神様を意味し、付けることによって神が宿ることを意味します。三番は、千歳、翁に続いて三番目に登場することからこの名が付いています。五穀豊穣を祈念する舞を踊るのですが、3体の中で一番動きが激しいです。三番だけはもう1曲、「鈴の舞」という曲を舞います。「鈴の舞」の時は、三番の人形は老人の顔の黒尉面(じょうめん)をつけて、右手に持った鈴をシャンシャンと振りながら舞います。千歳なら女性の仕草、翁は年寄りの仕草、三番は速い動作というように、人形の振りにメリハリのあるところが見どころのひとつです。

シシゾウ:人形が舞う時の囃子は誰が演奏するのですか?

山本:太鼓、小太鼓、小鼓、笛と謡という構成で、演奏する人たちは下方(したかた)と呼ばれます。普通は囃子の楽器担当や人形使いになる前に謡を経験します。私が現役だった時はずっと下方で笛を担当しました。私の父親も笛の担当だったので10年くらい一緒に演奏していましたね。
お能員になるのは名誉! 祭り前の2週間に猛特訓 山本:人形使いと下方をするのは地元の若者たちで、お能員(のういん)と呼ばれます。昔はお能員になることが家の名誉とされ、長男だけがなることを許されていましたが、今はその限りではありません。今でもお能員を名誉とする風潮は多少残っていますが、若い人が都会に出ていってしまうので、地元に残っている若者が務めるという形になっていて、現在22名のお能員がいます。大抵、お能員になるのは高校や大学を卒業してからで、15年ほど務め、OBになると師匠、協力者、顧問や衣装など裏方として協力します。

シシゾウ:稽古はどのくらいするのですか?

山本:「三番はじめ」と言って10月20日前後の大安か友引の日を選んで稽古を始めます。人形使いの中心になるかしらの人が交替する年は、練習期間をいつもより長くとる必要があるので10月15日前後の大安か友引の日から始めます。いったん稽古が始まると、祭り当日までの約2週間、毎日夜7時から9時までメンバー全員が佐波神社に集まって稽古に励みます。稽古を始めてから1週間経った頃を中日(なかび)として、その日から曲目を増やし、全曲を通す練習をしていきます。秋祭り前日の11月1日には「前ぞろい」といって総仕上げを行います。
夜の「日の入り三番」、朝の「日の出三番」

シシゾウ:2日と3日のスケジュールを教えて下さい。

山本:2日の夜に「日の入り三番」、3日の朝に「日の出三番」を行います。「日の入り三番」は夜7時から始まり、終わると稚児の舞、餅まきと続き、祭りに関わった者たちで飲食をする直会(なおらい)でその日の行事を終えます。翌3日は、朝8時から「日の出三番」が行われ、終わると稚児の舞があります。続いて午前11時ごろから町内に獅子が繰り出します。普通の獅子舞とはちょっと違って、数人がかりで雄獅子と雌獅子の頭をかつぎ、災いを平定するという意味を込めて獅子同士が激しくぶつかりあったりしながら町内を練り歩きます。

シシゾウ:「日の入り三番」と「日の出三番」には何か違いがあるのですか?

山本:「日の入り三番」と「日の出三番」は演じる曲目も曲順もみな同じです。唯一違うのは舞台の背景になる襖絵です。「日の入三番」では日の入りと松竹梅と富士山、「日の出三番」では日の出と若松と鶴が描かれています。
絶景の夕陽を見てから、「日の入り三番」を堪能する!山本:三番叟の舞台は佐波神社の拝殿をそのまま使います。人形使いの腰から下が隠れる高さに波の絵を描いた板を立て、拝殿の奥に背景となる襖を立てます。下方の人たちは襖の下に並んで座り、人形は出番以外、舞台の袖に控えています。境内が客席になり、パイプ椅子が拝殿に向かって並べられます。屋外ですし、季節風が吹くと特に寒いので、見に来られる方は温かい格好をしてきてください。2日と3日のどちらを見に行くかで迷われる場合は2日をお勧めします。夜なので舞台に照明が当たって雰囲気がありますし、境内に下げられた提灯にも灯が入って、より祭りらしいムードが感じられると思います。また、三番叟が終わってから餅まきが行われますし、暖まっていただけるようにお汁粉の接待もあります。ご覧になられる方が多ければ多いほど、お能員の者たちも演じ甲斐がありますので、興味のある方はぜひお越しいただきたいと思います。

シシゾウ:人形三番叟を見に西伊豆町に訪れた際、観光できるスポットや土産品でお勧めはありますか?

山本:西伊豆町は夕陽の見える町日本一を目指していて、夕陽の名所が何ヵ所もあります。特に人形三番叟が行われる11月頃は夕陽が一番きれいに見える季節です。佐波神社周辺では車で3分くらいのところにある堂ヶ島(どうかしま)がお勧めです。堂ヶ島は伊豆の松島と呼ばれていて、島々の間に夕陽が沈んでいくところは絶景です。2日に来られるのなら、夕陽をご覧になってから「日の入り三番」をご覧いただくというプランも良いのではないでしょうか。またこの時期、西伊豆町は伊勢海老漁のシーズンで、伊勢海老まつりの真っ最中です。ホテルや民宿など町の各所で伊勢海老を堪能していただけますし、漁協直営の販売所でも伊勢海老を販売しますので、お土産にいかがでしょうか。皆でお待ちしています。
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