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西馬音内盆踊り

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:秋田テレビ AKT
放送
:2009年9月12日(土)13:30~14:25

ダイドードリンコスペシャル

篝火(かがりび)恋し 陽炎の舞 ~西馬音内盆踊り~

西馬音内盆踊り

秋田県雄勝郡羽後町に700年前から伝わる西馬音内盆踊り。豊作祈願や盆供養のために始まったと伝えられています。西馬音内盆踊りは、にぎやかで勇ましい野生的な囃子と、優雅で流れるような上方風の美しい踊りの対照的な組み合わせが特徴です。踊りの輪は、ひなびた幻想的な雰囲気の中で夜中まで途切れることなく続きます。その踊りを鮮やかに彩るのが、代々家々に伝わる端縫い衣装です。それは、反物や端切れを縫い合わせ、まさに世界に一つだけの衣装なのです。番組では、92才で今もなお、踊り手として祭りに参加している孫たちのために端縫い衣装を作り続けている初枝おばあちゃんと祖母の思いを抱きながら伝統の踊りを守ろうとする姉妹の姿、家族の愛に迫ります。

祭り紹介

  • 祭り写真館

西馬音内盆踊り

秋田県羽後町西馬音内地区で毎年お盆の時期に3日間にわたって催される西馬音内盆踊りは、野趣に富んだ囃子と優美な踊り、独特の美しい踊り衣装が特徴で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。西馬音内盆踊り実行委員会の一員として50年間、盆踊りの主催に関わっておられる西馬音内盆踊り実行委員長の佐藤良太郎さんに西馬音内盆踊りの見どころをお聞きしました。

開催日
8月16日~8月18日 ※毎年同日
場所・アクセス
秋田県羽後町西馬音内本町通り
・JR奥羽本線湯沢駅からバス「北都銀行角」 もしくは「かがり火広場」下車
※盆踊り期間中は交通規制のため、 「体育館前」下車徒歩10分
お問い合わせ
羽後町観光物産協会
0183-62-2111

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

西馬音内盆踊り実行委員長 佐藤良太郎さん 囃子と踊り、衣装が織りなす夏の夜の夢

シシゾウ:西馬音内盆踊りはいつ頃から踊られているのですか?

佐藤:はっきりした記録は残っていないので詳しいことは分かりませんが、言い伝えでは13世紀後半に豊年祈願として始められた踊りに、慶長6(1601)年、戦で滅ぼされた西馬音内城の旧城主をしのんだ元家臣たちが旧盆に踊った亡者踊りが合流したものではないかとされています。現在のように本町(ほんちょう)通りで行われるようになったのは天明年間(1781~1789)の頃だと言われています。

シシゾウ:西馬内音盆踊りは、どのような特徴があるのですか?

佐藤:初めてご覧になった方がまず感動されるのは独特の華やかな踊り衣装です。踊り手は4~5種類の色鮮やかな絹布をパッチワークのように縫い合わせた端縫(はぬ)い衣裳に鳥追い笠風の網み笠、または、踊り用に染められた藍染の浴衣(ゆかた)に、黒い布で覆面のように顔をすっぽり覆う「ひこさ頭巾」をつけて踊ります。西馬音内盆踊りの最大の特色と言えるのは、にぎやかで野生的なお囃子と、優雅で流れるように美しい踊りとの不思議な調和です。西馬音内盆踊りの踊りは「音頭」と「がんけ」の2種類があり、囃子の曲調も踊りの振りも異なります。
「音頭」はビギナー、「がんけ」はベテラン好み

シシゾウ:「音頭」と「がんけ」は、それぞれどういう特徴があるのですか?

佐藤:「音頭」「がんけ」共に、お囃子は、笛、大太鼓、小太鼓、三味線、鼓、鉦に地口(じくち)を歌う唄い手がつくという構成は同じですが、「音頭」がにぎやかなのに対して、「がんけ」のほうは曲調も地口の歌詞も哀調を帯びています。踊りの振りは、「音頭」と「がんけ」では、「がんけ」のほうがより複雑で、「音頭」にはない1回転する動作も加わり、優美な中にもスピード感があります。地元の子どもたちは皆、盆踊りを幼稚園や小学校で習うのですが、まず覚えるのは「音頭」です。「がんけ」は子どもには難しいからです。反対に、踊りのベテランになると「がんけ」を好んで踊られます。
囃子の歌詞も必聴! 地口は笑えて風刺もピリリ

シシゾウ:「音頭」に入る地口は、どういうものですか?

佐藤:地口には伝統的な歌詞と唄い手が即興で作る歌詞があります。何十年と歌い継がれてきた歌詞は何種類もあり、「時勢はどうでも、世間はなんでも、踊りこ踊りたんせ、日本開闢(かいびゃく)、天の岩戸も、踊りで夜が明けた」などが代表的なものです。即興の歌詞のほうは唄い手の腕の見せどころで、ユーモアを交えたものやそのときどきの世相を風刺したようなものがあり、2~3年前にはイラク戦争を唄った歌詞も登場しました。西馬音内盆踊り保存会では毎年、地口の歌詞を募集していて、優秀作品は唄い手によって唄われます。
踊りと囃子の渦に陶然!

シシゾウ:盆踊りが開催される3日間のスケジュールはどのようになっているのですか?

佐藤:3日間とも、踊りは夜の7時30分から始まり、16日と17日は夜11時、最終日の18日は夜11時30分まで踊られます。お囃子は「音頭」と「がんけ」が大体1時間交替で演奏され、盆踊りの開始と終了時には寄せ太鼓といってテンポの良いお囃子が演奏されます。約4時間の踊りのうち、夜7時半からの音頭の時間に踊るのは、ほとんど地元の子どもたちです。1時間ほどしてお囃子が「音頭」から「がんけ」に変わると、子どもの時間はおしまいということで、大人の踊り手たちが踊りの輪に入ってきます。

シシゾウ:盆踊りの会場はどのようになっているのですか?

佐藤:西馬音内盆踊りが行われる本町通りは片側一車線の道路で、隣り合うかがり火広場と西馬音内盆踊り会館を中心に全長約400mのエリアが会場になり、踊り手は細長い楕円形の輪になって踊ります。囃子方が演奏する特設やぐらは会場のほぼ中央の踊りの輪の外に組まれ、道路の中央数カ所にはかがり火が焚かれます。会場はそんなに広くありませんし、ここ数年は踊り手や観光客の人数が増えているので、かなり混雑します。人混みの中でもゆっくりご覧いただけるのは囃子方の特設やぐら正面に設けられる桟敷席です。例年6月の初め頃に往復はがきによる申し込みを受け付けます。ただし、席数に対して希望者が多いので抽選になります。ちなみに昨年は約20倍の競争率でした。桟敷席のほかには観覧席もご用意しています。こちらは当日券で、西馬音内盆踊り会館で販売しています。
踊り手は一朝一夕にしてならず!

シシゾウ:踊り手はどういう方々ですか?

佐藤:昔は西馬音内地区の人たちだけでしたが、現在は羽後町全域、さらには町外や県外の宮城県や岩手県からも踊りに来られます。昭和30年代には踊り手は100人から多くても150人程度でしたが、ここ数年は1日に500~600人以上の方が踊られます。昔、地元の人たちだけで踊っていた時には男の踊り手も結構多かったのですが、今は圧倒的に女性が多いです。踊りへの参加は原則自由ですが、誰でも踊っていいというわけではありません。端縫い衣装に編み笠、藍染の浴衣にひこさ頭巾という西馬音内盆踊り本来の衣装を身に付け、完全に踊りをマスターされていることが条件です。

シシゾウ:踊りを覚えるのは難しいですか?

佐藤:西馬音内盆踊りは動きが優美なだけでなく、手ぶり、足さばきが複雑ですので、初めての人が見よう見まねで踊れるような簡単な踊りではありません。私たち地元の人間は小さい頃から習い覚えてきたからこそ踊れるわけです。町外にお住まいで「ぜひとも踊りを覚えたい」という方は、西馬音内盆踊保存会が毎月1回、一般の方向けに踊りの講習会を開いていますので、そちらに参加していただければと思います。

シシゾウ:踊る立場からすると、西馬音内盆踊りはどういうところが魅力ですか?

佐藤:西馬音内盆踊りは編み笠やひこさ頭巾で顔を隠すので、踊りの輪に入ると他人から自分が見えないという透明人間のような気持ちになれるんです。恥ずかしくないので、自由奔放に踊れるところが非常に楽しいですし、又、大変な開放感に浸る事ができます。もし、顔を出していたらそこまで踊りに陶酔できないと思います。

シシゾウ:踊り手の踊りを見る時の注目ポイントはありますか?

佐藤:手のふりに目が行きやすいのですが、本当に踊りの上手な人は手ぶりだけでなく足さばきも見事ですし腰も定まっています。ご覧になるときは手の動きだけでなく足腰の動きにも注目してください。
母から娘へ想いを伝える踊り衣装 佐藤:西馬音内盆踊りは踊りやお囃子だけでなく、衣装も非常に魅力的だと思います。最近、女性の踊り手が増えているのは衣装の美しさも一役買っているのではないかと思います。端縫い衣装は、西馬音内の女性たちが昔からそれぞれ工夫と意匠を凝らしてきたもので、単に華やかに絹布を縫い合わせればいいというものではなく、同じ種類の絹布が左右対称になり、裾に行くほど暗めの色の絹布を配するといった決まりごとがあります。西馬音内地区の旧家には大抵、古い衣装が残っています。私の家にも古い端縫いの衣装が4~5着あり、その中には江戸時代末期のものもあります。こうした古い衣装は盆踊り期間中に飾る習慣があります。本町通りの商店街には古い衣装を店内に展示している店が結構あります。歴史民俗資料館や盆踊会館でも盆踊り関連の展示をしているので、盆踊りの始まる前にご覧いただければと思います。
『千と千尋の神隠し』のような世界に出会えます!佐藤:数年前、東京からマスコミ関係の方がツアーを組んで私たちの盆踊りを見に来られて後日、感想を送ってきてくださったのですが、その中で特に印象的だったのは「まるで宮崎駿監督の映画『千と千尋の神隠し』の世界の中にまぎれこんだようだった」という言葉でした。それを読んで「言い得て妙だ!」と膝を打つ思いでした。西馬音内盆踊りの魅力は、この言葉に集約されると思います。夜、かがり火が焚かれ、その周りを極彩色の端縫い衣装や、黒いひこさ頭巾で頭を隠した人たちが妖艶に踊っている光景を目の当たりにされると、異次元の世界に迷い込んだような気分になられると思います。興味のある方はお越しいただき、この世のものとは思えない幻想的な雰囲気を味わっていただければと思います。
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