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美郷町の御田祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:宮崎放送 MRT
放送
:2009年7月25日(土)13:00~13:55

ダイドードリンコスペシャル

神馬駆ける! ~美郷町御田祭~

美郷町の御田祭

美郷町西郷区の田代神社・御田祭は、ご神体を近くの上円野神社よりお迎えし、御神幸に始まる田植祭りであり、980年も昔から続けられてきた。 祭りは、古来より世襲制の家柄が古式の祭事役(ミヨド・ウナリ・ノボリモチ)を務めこれに氏子の全員が参加する。ハイライトは牛馬を神田に入れる牛馬入れ。乗るのは裸馬。男達は振り落とされるのに耐え、泥をはねながら勇壮に走る。古より牛馬をこの神田に入れると病気をしないと言われており、祭りの朝は遠くからも農家の人が無病息災を祈願し牛馬を引いて来たという。 田植えの際には、太鼓に合わせた催馬楽(さいばら)が歌われ、古来の稲作神事がしのばれる近郷では珍しい民俗行事である。山の神様を崇め、豊年、無病息災を祈願する、美郷町御田祭。今年も泥しぶきをあげ、男達が神馬を走らせる!

祭り紹介

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美郷町の御田祭

水田の中を泥しぶきを上げて牛馬が駆け、神輿が練る「御田祭」は、宮崎県美郷町の田代地区に伝わる古式ゆかしい農耕神事です。先祖代々、御田祭の世話役を務める川村義幸(かわむらよしゆき)さんに、御田祭の見どころをお聞きしました。

開催日
7月第1土・日曜日
場所・アクセス
宮崎県東臼杵郡美郷町西郷区田代神社
・JR日豊本線日向市駅から宮崎交通バス塚原行きで約50分三郷町役場前下車
お問い合わせ
美郷町役場 企画情報
0982-66-3603

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

御田祭世話役 川村義幸さん 平安時代から続く田植え神事

シシゾウ:御田祭は、どういう祭りですか。

川村:田代地区の鎮守として標高約900mの日陰山(ひかげやま)の中腹に祀られている田代神社の祭礼で、7月の第1日曜に、集落の近くにある上円野(うえんの)神社までご神霊にお降りを願い、神輿に乗り移っていただき、まつりごとに使う米を作る宮田へ御神幸するものです。宮田に、水をはって稲を植えるばかりの状態にしておき、そこへ牛と馬を入れて走らせ、最終的には神輿も入って宮田の中を練り、皆が泥まみれになって無病息災と五穀豊穣を祈願した後に、早乙女たちによるお田植えが行われます。資料は残っていないのですが、言い伝えでは970年以上の歴史があると言われています。
牛と馬が大活躍

シシゾウ:宮田の中に牛や馬を入れるのは、どのような意味があるのですか。

川村:農耕に使う牛馬の無病息災を願ってのことですが、元々は鋤(すき)を付け、田を耕すという意味があったようです。今は、牛や馬に農機具は付けず、馬の場合は人が乗って走らせるという娯楽的な要素が大きくなっています。昔は、宮田への牛馬入れのために、遠くでは2里(8km)離れたところからも自分の牛馬を連れてきていたようですけど、さすがに今は牛や馬を農作業に使っていませんので、牛は近隣の肥育農家や繁殖農家が飼っている牛を連れてきてもらい、馬はよそからお借りしています。

シシゾウ:宮田に牛と馬は何頭入るのですか。

川村:宮田は約2反(20アール)あり広いのですが、そこに牛が約10頭、馬が5、6頭入ります。馬は、地元の人間が乗り、宮田の中を疾走させます。乗り手は、中学生から40代くらいまでの男性で、白の短パン状のものにさらし生地で作った薄い着物の白装束で、はちまきを巻き、鞭(むち)を使って馬を走らせます。裸馬なので慣れた者が乗っていても泥の中に振り落とされることもあります。牛は、馬のように乗りはしないのですが、ときどき走らせます。すると、引き綱を引いていた牛の飼い主が思い切り引っ張られて倒れ、そのまま泥の中を引きずられるという一幕もあります。そういう滑稽なことも織り交ぜながら、田をならし、神社から神輿が到着するのを待ちます。
神輿と牛馬、人が一体となって泥の中で大暴れ! 川村:牛馬入れが始まったのと同じ頃に上円野神社を出発し、集落を巡行してきた神輿一行が宮田に到着すると、こちらも全身白装束の青年たち25人ほどに担がれた神輿が宮田の中に入っていきます。神輿の担ぎ手たちは、「ヨーサイヤー」という掛け声をかけながら神輿をボンボン高く放り上げ、その間も牛馬が宮田を駆け回っています。このときが神事のクライマックスで最大の見どころだと思います。
泥まみれになればなるほどハッピー!? 川村:御田祭には、牛馬入れや神輿入れによる泥をかぶると無病息災の御利益があるという言い伝えがあります。そのため、宮田は祭りの前日に水を調整して、泥しぶきがあがりやすいようにしていますし、宮田に入る者たちも意識して、泥しぶきを見ている人にかかるよう馬を走らせたりします。見に来られる方もそこは承知で、できるだけ前のほうに出てきて泥がかかるようにされています。見物の方にも泥しぶきはかかりますが、宮田に入っている者たちはそれ以上の全身泥んこの状態で、白装束も泥まみれです。神輿も当然、泥のはねがついてベタベタになります。一度など、神輿が宮田に入っているとき、そばにいた牛が暴れて神輿にぶつかり、神輿を置く台から神輿本体が外れて泥の中に落ちてしまって神輿が泥まみれになってしまったことがあります。さすがにその時は、後の手入れが大変でした(笑)。神社の神輿が入った後、地元の小学生たちが学年ごとに手作りした子ども神輿を担いで宮田に入るのですけど、その日だけは親公認で泥んこ遊びができるので、子どもたちは泥をかけあったり泥の中にダイビングしたりして大はしゃぎです。
あなたも早乙女になって田植えに参加! 川村:牛馬入れと神輿入れの後は田植え神事として、揃いの紺がすりの着物に編み笠をつけた総勢100名ほどの早乙女たちが、神官のおはらいを受けてから宮田に入り、稲の苗を昔ながらのやり方で植えます。近頃は地区の人口が減少し、早乙女のなり手が少なくなってきたので、現在は地元の女子中学生にお願いするほか、一般公募もしています。町外県外問いませんし、こちらで早乙女の衣装の用意も当日の着付けもしますので、早乙女をしてみたいと思われる女性の方は、ぜひ美郷町役場までお問い合わせください。

シシゾウ:地域の方にとって御田祭はどういう存在ですか。

川村:昔、農家の人間にとって田植えは農作業のひとつの区切りでした。御田祭までに自分のところの田植えを終わらせ、御田祭で宮田に苗を植えて、はじめて一息つけるという感じで、ひとつの目標でした。御田祭は田代神社の氏子の方や地区の総代の方々によって行われるのですが、ミヨド、ウナリ、ノボリモチと呼ばれる世襲の役が代々、祭りのお世話をしているところも特色のひとつです。私の家は、宮司さんに仕えて祭り全体の食事の世話をするミヨドを務めているのですが、昔は8軒くらいあったのが、家が途絶えたりして今は4軒でやっています。神様へお供えするお御供(ごく)を皆さんにふるまう女性のウナリや、神幸行列で「霧島六所大権現」と神様の名を記した幟を持つノボリモチを務める家も昔に比べ減ってきていますが、今でも新しい方に頼んだりしながら、昔どおりに祭りを行っています。
ぜひ、泥しぶきをかぶりにいらしてください

シシゾウ:御田祭を見に行く人へのアドバイスはありますか。

川村:宮田での牛馬入れと神輿入れが一番の見どころではあるのですが、興味のある方は、上円野神社に神様をお迎えに上がるところからご覧になられて、神幸行列について宮田に行かれると、祭りの雰囲気をより感じていただけるのではないかと思います。神迎いは朝の8時頃からで、どなたでも参加していただけますので、我々と一緒にご参拝され、神様からのお下がりの御神酒をいただくというのもよいのではないでしょうか。なお、来られるときは宮田で泥しぶきがかかってもいいような格好をしてきてください。御田祭の前日には前夜祭として花火を上げるので、前日からお出でいただくのもいいかと思います。例年、夜8時から1時間ほどですが、山の中での打ち上げなので周囲が真っ暗な分、花火がよく映えますし、打ち上げる音が山に反響して中にこもるので迫力を感じていただけると思います。

シシゾウ:このサイトをご覧の方に御田祭のアピールしてください。

川村:この祭りは全国的に見ても本当に珍しいものだと思います。映像で紹介されることも多いのですが、実際に見て頂いた方が数倍おもしろいので、ぜひいらして、泥しぶきをかぶってください。宮田まで来ていただければ、お御供のお赤飯のおにぎりがふるまわれますので、泥の御利益だけでなく、そちらもいただいてお帰りください。
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