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小倉祇園太鼓

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:RKB 毎日放送
放送
:2009年8月29日(土)9:30~10:24

ダイドードリンコスペシャル

あっやっさ、やれやれー 無法松の魂が蘇る ~小倉祇園太鼓~

小倉祇園太鼓

「関の先帝、小倉の祇園、雨が降らねば金がふる」 うっとうしい梅雨が明けると、城下町小倉は、勇壮な太鼓の響きと人々の熱気に包まれます。ドロ・カンと呼ばれる太鼓の両面歩行打ちは、全国でも珍しい打法。その響きは鳥肌を立たせ、腹の底にこたえます。町内ごとにそれぞれ、個性豊かな飾りの山車を持ち、その数およそ100台。今年の本番は、7月17日からの3日間行われ、太鼓の腕を競い合います。1617年、小倉城を築城した細川忠興が、無病息災を祈り、城下町の繁栄を願って、京都の祇園祭を小倉の地に取り入れたのが始まりとされています。(昭和33年、福岡県指定無形民俗文化財に指定)小倉っ子の血が騒ぐ、小倉祇園太鼓。年齢や性別、国を越え、みんなが家族のように参加できるのがこの祭りの魅力です。

祭り紹介

  • 祭り写真館

小倉祇園太鼓

『無法松の一生』で全国に知られる小倉祇園太鼓。小倉の街が太鼓の音一色に染まるこの祭りは、福岡県の無形民俗文化財に指定されています。小倉祇園太鼓保存振興会理事で企画委員長も務めている樽井敬三(たるいけいぞう)さんに、小倉祇園太鼓の見どころをお聞きしました。

開催日
7月第3金~日曜日
場所・アクセス
福岡県北九州市小倉区小倉城周辺
・JR小倉駅から徒歩15分
・JR西小倉駅から徒歩10分
・北九州都市高速・大手町ランプから5分
お問い合わせ
小倉祇園太鼓保存振興会
093-562-3341

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

小倉祇園太鼓保存振興会理事 樽井敬三 ルーツは京都の祇園祭

シシゾウ:小倉祇園太鼓はいつ始まったのですか。

樽井:関ヶ原の戦いの後、小倉城に入城した細川忠興公が元和3(1617)年に祇園社(現在の八坂神社)を建立し、無病息災を祈念して京都の祇園祭を模した祭りを小倉の地で始めたのが小倉祇園祭の起源と言われています。昔は旧暦の6月に行われていましたが、平成に入ってから7月の第3土曜をはさむ金土日に開催されています。もともと小倉祇園太鼓は、小倉城城下の約40の町によって催される祭りでしたが、次第に郊外の町や企業からの参加が増え、現在、約140の町内会・団体が小倉祇園太鼓保存振興会に登録されています。
小倉祇園太鼓の音は、心臓の鼓動音!?

シシゾウ:小倉祇園太鼓には、どのような特徴がありますか。

樽井:小倉祇園太鼓は、子どもたちが曳く山車に太鼓を据え、打ち手は歩きながら太鼓を打つ「歩行打ち」が最大の特色です。また、ひとつの太鼓を両面から打つ「両面打ち」も特色のひとつで、両面から打つことによって太鼓の中で空気がぶつかり合い、パンッパンッとはじけるようないい音がします。小倉出身の松本清張さんは『黒字の絵』という小説の中で、小倉祇園太鼓を非常にソウルフルな音だと表現されていますが、生まれる前にお母さんのお腹の中で聞いていた心臓の鼓動のような音と言い替えることができると思います。太鼓の音は「ドントン ドントン」と、最初の音の方が少し強いので、少し離れると、「ドクッドクッ」という心臓の鼓動のような音に聞こえます。ですから、小倉祇園太鼓の音はどなたでもスムーズに体の中に入っていくのではないかと思います。「鳥肌が立たないと祭りじゃない」とよく言われますが、小倉祇園太鼓の打ち手はみな、「鳥肌の立つ太鼓を打たないといかん」と一生懸命打っているのです。

シシゾウ:山車の編成はどのようになっているのですか。

樽井:1台の山車の前後に太鼓を1台ずつ載せ、打ち手が4人、ジャンガラと呼ばれる摺り鉦(すりがね)を担当する2人の6人編成が基本形で、「ヤッサヤレヤレ」の掛け声や子どもたちのお囃子に合わせて、太鼓を打ち鳴らし、通りを練り歩きます。祭りに参加する町内会や団体は、揃いの浴衣や法被を身につけるのがルールです。

シシゾウ:太鼓の打ち方には決まりがあるのですか。

樽井:小倉祇園太鼓の皮は、一面は鈍く低い音、もう一面は甲高い音が出るように張り方を変えてあります。低い方の音はドロ、甲高い方の音はカンと呼ばれ、打ち方が違います。ドロは基本のリズムを打つのに対して、カンは華やかな打ち方で、町内会ごとに独自の譜(ふ)があります。バチの入り方も、野球のピッチャーに例えるならオーバースローもあればアンダースロー、サイドスローもあるといった具合で様々です。
祭りの花形・カン、縁の下の力持ち・ドロ 樽井:太鼓で花形とされるのはカンなので、若者は上手なカンが打てるように一生懸命練習します。カンはジャズの即興に似ていて、ドロが強く打つところに重ねるように打つという基本さえ押さえればアドリブは自由で、自分の見せ場だと思えば、得意な譜を繰り返して打ったり、派手な打ち方を披露したりします。しかし、カンも腕の立つドロがいてこそ引き立ちます。私は学生時代、東京に出ていたとき、友人から太鼓を聞かせてほしいとよくリクエストされたのですが、カンだけで打つと非常に間の抜けたものでした。 このドロとカンをコントロールするのがジャンガラです。ジャンガラは、太鼓の調子の上げ下げを指示し、起承転結のメリハリをつけるので、カンもドロも巧みに打てるベテランが担当します。

シシゾウ:小倉の子どもたちは何歳頃から太鼓の練習を始めるのですか。

樽井:私が所属する旧城下町の古船場町(ふるせんばまち)の太鼓の練習には、小学校に入る前の小さなお子さんも参加しています。ちなみに私は、自分では覚えていないのですが1歳半から基本のリズムを打っていたそうです。山車を出す町内会で、お母さんのお腹にいるときから太鼓を聞いていたような子は耳が良く、最初からうまい太鼓を打ちますね。
街に鳴り響く太鼓の数は、まさにギネス級!

シシゾウ:太鼓の練習はどのように行っているのですか。

樽井:基本的に小倉祇園太鼓の練習は期間が定められています。7月1日に「打ち初め式」といって各町内から太鼓を持ち寄って、小倉の魚町商店街のアーケードで約50台の太鼓による揃え打ちが行われます。この日から太鼓の練習が解禁になり、夜7時から10時まで太鼓が打てるようになります。「ある範囲で太鼓がこれだけ鳴るのはギネスものだ」とは小倉祇園太鼓保存振興会の会長の言葉ですが、それくらい町のあちらこちらで太鼓が鳴り響きます。太鼓の練習期間はちょうど中学や高校の期末試験の時期で、太鼓の練習の音が聞こえてくると腰が浮いて勉強に身が入らなかったという思い出がありますね。
小倉城を舞台に太鼓の華麗な競演

シシゾウ:祭り期間のスケジュールはどのようになっているのですか。

樽井:1日目は宵祇園と言って、お盆のお迎えのように、精霊を迎えるための迎え太鼓を打って町内回りをします。今は神事としての意味合いはそれほど強くなく、全員の顔合わせと音合わせという感じです。大賑(おおにぎわい)と呼ばれる2日目のメインイベントは小倉祇園太鼓競演大会です。約90の町内会や団体の山車が会場となる小倉城の大手門前広場に集結し、審査員席と観客席の前を1台ずつ通り抜けながら太鼓を披露し、技を競います。例年、16時から始まるのですが、後半に入り、辺りが薄暗くなってくると、各山車が提灯に灯を入れるのでとても幻想的です。競演大会の出番を終えた各山車は小倉城を後にし、自分たちの町内に戻りながら太鼓を披露し、通りを練り歩きます。
圧巻の百人勢揃い打ち 樽井:打ち納めとなる3日目は、昼から夕方にかけて小倉城大手門前広場で据え太鼓競演会が行われます。これは台に据えた太鼓を打って競うもので、2日目の小倉祇園太鼓競演大会が太鼓の正調のリズム、いわゆる伝統の技の継承に重点が置かれるのに対して、正調をアレンジした打ち方で、『無法松の一生』で知られる「暴れ太鼓」など派手な打ち方も披露されます。スケートの規定演技に対する自由演技のようなものですね。この日の夜には、小倉の中心部に設けられた太鼓広場に、競演会に出場した山車をはじめ各町内会・団体の山車が大集結し、夜の21時までずっと太鼓が鳴りっぱなしです。太鼓広場での最大の見どころは、前日の競演大会で優勝した山車を含め、10町の山車が揃って行う「百人勢揃い打ち」です。全員の打つ太鼓の音がひとつに揃うので迫力は相当で、毎年これを目当てにおいでになる方も大勢いらっしゃいます。
太鼓は半径50mに近づいて鑑賞すべし

シシゾウ:小倉祇園太鼓を聞くときのポイントはありますか。

樽井:音が重要な祭りですので、お目当ての山車から離れすぎないことが重要です。福岡県の三大祇園として並び称されている戸畑祇園大山笠と博多祇園山笠を比較すると分かりやすいのですが、戸畑祇園大山笠の豪華な山笠を鑑賞するなら半径200m、博多祇園山笠の搔き山笠を担ぐ男たちの迫力を感じるなら半径100mにいるのが祭りを満喫するコツだとすれば、小倉祇園太鼓は半径50m以内で楽しむ祭りと言って良いと思います。街のいたるところを山車が練り歩いているので、お目当ての山車から50m以上離れてしまうと、他の山車の太鼓の音が混じって雑音になってしまいます。ですので、山車にできるだけ近づいて、カンの譜やドロ、ジャンガラ、子どもたちのお囃子が一体となり、ひとつのハーモニーを完成させるところをじっくり聞いていただきたいと思います。

シシゾウ:小倉祇園太鼓を体験できる機会はありますか。

樽井:振興会の行事として2日目の競演大会会場そばの大芝生広場で、「おもてなし太鼓」という太鼓教室を開いています。これが観光客の方に非常に好評です。どなたも、私たちが打っているのを見ると自分もできそうだと思われるようですが、実際に太鼓のばちを握ってみると、音は鳴らない、リズムは保てない、ましてや歩きながら打つなど到底無理、ということになって、「打つ人はすごい!」と打ち手に尊敬の念を抱かれるようです(笑)。
おもてなしの祭りを体感してください 樽井:小倉祇園太鼓は、『無法松の一生』のイメージから勇壮な面がクローズアップされることが多いのですが、もともと京都の祇園祭を模しているだけに、本来、ゆったりした風流な祭りです。山車の移動は子どもが綱を曳くのでゆっくりですし、伝統の正調打ちもゆったりしたテンポが主で、打ち手の動きも格調高いので、そういう優雅な面にも注目していただければと思います。小倉祇園太鼓は、おもてなしの心を持った祭りですので、お越しになれば絶対楽しんでいただけると思います。私は親しい人が小倉祇園太鼓を見に来られるときは、町内会の山車についてまわることをお勧めしています。山車と一緒に行動していれば、興に乗ってきたとき「あなたも叩いてみませんか」とばちを握らせてくれることがあるかもしれません。そんなときに備え、できれば浴衣姿でいらして、祭りに溶け込んで楽しい思い出を作っていただきたいと思います。

※小倉祇園太鼓のギオンのギの字は、正しくは「示」に「氏」です。
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