8月12日から15日にかけて徳島市を舞台に圧倒的なパワーで繰り広げられる阿波おどりは、いまや日本はもとより世界にもその名を知られる踊りの祭典です。阿波おどりの連(れん:踊りのグループ)のひとつ、阿波おどり振興協会所属の「うずき連」で副連長を務めておられる藤森ひとみさんに、阿波おどりの見どころをお聞きしました。

※過去の祭り情報になります。2012年に応援する祭り34
| ダイドードリンコスペシャル 阿波おどり2009 | ![]() |
![]() |
![]() |
|
| 立派な阿呆になりました~県外出身の天水たち~ | ||||
| 四国放送 JRT | ||||
| 2009年9月5日(土)14:00~14:55 | ||||
8月12日から4日間開催される徳島の阿波おどり。誰もが自由に踊れる阿波おどりですが、集団で技を磨き群舞を見せる踊りグループは「連」(れん)と称し、踊りの実力と熱意とを兼ね備えた達人のことを、地元では「天水」(てんすい)と呼びます。様々な「連」でそのような「天水」を目指す3組の県外出身の踊り人と、彼らを支える徳島の人たちとのふれあいを通じて阿波おどりの魅力を伝えます。
シシゾウ:藤森さんからご覧になった阿波おどりはどのような祭りですか?
藤森:阿波おどりは約400年の歴史があり、祭り期間の4日間、徳島市が踊り一色になります。阿波おどりの歴史等に関しては詳しい方がたくさんいらっしゃいますのでそちらにお任せして、踊り子の1人として私自身が思う阿波おどりは、男性も女性もお年を召した方も小さなお子さんも地域の全ての人が同じ気持ちを共有して楽しめる素晴らしい祭りです。お盆が近付き、踊りの練習がたけなわになってくると街のあちらこちらから阿波おどりのお囃子が流れてきます。そのぞめきのリズムを聞くと皆、心がウキウキしてくるんです。
シシゾウ:藤森さんは阿波おどり期間中、どのように過ごされるのですか?
シシゾウ:演舞場やステージなど場所によって踊りに違いはありますか?
藤森:選抜阿波おどり大会のように屋内のステージで踊る場合は、お客様にどういうふうにご覧いただくかというエンターテイメントの部分で演出・構成から真剣に考えて舞台に臨みます。演舞場などストリートで踊る時は、ご覧いただいている方々に喜んでいただきたいという意識はもちろんありますが、それ以上に自分が楽しむという意識が強くて、自分の踊りに対する情熱を100%発散できます。やはり、阿波おどりはストリートが原点だと思います。演舞場には、有料演舞場と無料演舞場があって有料演舞場はタイムテーブルがきっちり決まっているのですが、その合間を縫って無料演舞場に踊りに行ったり、演舞場でないところでも輪になって踊る輪踊りを披露したり、夕方6時から夜10時まで街のあちらこちらで踊り続けますね。シシゾウ:暑い時期に衣装を着けて踊るのは大変ではないですか?
藤森:真夏の一番暑い時ですから、自分たちでもよくこんなことができるなと思います(笑)。女踊りの着物は下に襦袢に裾除け、手甲を付け、帯をかっちり締める上、網笠をつけるので肌が外に出ているのは顔と手首から先くらいで、着物の中は絞れるくらい汗をかきます。だから衣装はすべて洗濯機で洗える化繊素材です。私たちうずき連は衣装の割り当てを1人1着にしているので、祭りの間は夜遅くまで踊った後、夜中に自宅に戻ってから洗濯し、翌朝乾いたのを着てまた踊りに出かけるんです。
シシゾウ:藤森さんがお勧めする見どころはどこですか?
桟敷席からではなく、もっと近くで踊りを見たいという方には、街中の広場などで各連が行う輪踊りがお勧めです。私たちうずき連は、南内町演舞場の入口近くにある広場でよく踊っているので、そちらを見に来ていただければと思います。
シシゾウ:阿波おどりには男踊りと女踊りがありますが、それぞれどのような特徴がありますか?
シシゾウ:うずき連の女踊りの特徴はどのようなところですか?
藤森:うずき連の50年の歴史の中で踊りは少しずつ変わってきていますが、ずっと受け継がれてきたのは女性ならではの美しさ、たおやかさ、優しい中にある凛とした内面の強さです。動きで言うと、手を前に差し出す時の肘から指先までの柔らかさには定評があります。この踊りを完全にマスターするには個人差もありますが最低でも3年はかかります。
シシゾウ:藤森さんが阿波おどりを踊り始めたのはいつからですか?
シシゾウ:うずき連にはどのような人たちが参加されているのですか?
藤森:うずき連はちびっこ踊りをしないので子どもはいませんが、大人で踊りたい方なら基本的にどなたでも参加いただけます。現在、18歳から70歳代まで幅広い年齢の方が120名程参加しています。連は、年齢や性別、職業も生まれ育った環境もばらばらの人間の集団なので、ちょうどひとつの社会のようなもので学校では学べないようなことを勉強させてもらえます。私はうずき連と阿波おどりに育てられたのだとつくづく思います。
シシゾウ:阿波おどりの期間以外にも連の活動はあるのですか?
シシゾウ:踊っていて最高の瞬間はどういう時ですか?
藤森:阿波おどりは、日本人の琴線を揺さぶる何かを最大級に持っている祭りだと私は思っています。ご覧いただく皆さんに喜んでいただけるように常に進化は続けていかなければならないのでしょうが、徳島の大切な宝として、ちょっぴり泥臭い伝統芸能の部分と日本人の心、徳島の阿波女の心を感じていただける部分は守り続けていかなければならないと思います。踊り子の熱い気持ちと女踊りによって引き出される阿波女、ひいては日本女性の美しさをぜひ感じとっていただきたいですね。






