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平成20年度とぅばらーま大会

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:琉球放送 RBC
放送
:2008年9月27日(土)15:30~16:24

ダイドードリンコスペシャル

あふれる想いが歌になる

平成20年度とぅばらーま大会

日本最南端、八重山諸島で古くから歌い継がれる「うた」がある。それは「とぅばらーま」と呼ばれる民謡。とうばらーまのメロディは基本的にひとつ。同じ旋律にあわせて、歌う各人が自分の想いを八重山方言の歌詞にのせて歌い上げる。石垣島では旧暦八月十三日の夜に、とぅばらーまの歌を競い合う「とぅばらーま大会」が開かれる。中秋の名月の下、毎年5000人前後の観客が集まり、熱い声援を贈る歌の宴。厳しい予選会を経て選ばれた参加者は年齢も10代から70代までと幅広く、近年は石垣島出身者だけではなく、県外、海外にまでその裾野を広げている。同じメロディの中で、歌い手や歌詞でその色合いを見事に変化させる「とぅばらーま」月夜の下で繰り広げられる大会の雰囲気は味わい深く、神聖そのもの。八重山の心を歌うと言われる「とぅばらーま」大会参加者たちの姿を追いながら、多くの人々を惹き付けてやまない「うた」の魅力を伝えたい。

祭り紹介

  • 祭り写真館

平成20年度とぅばらーま大会

日本最南端の八重山諸島を代表する伝統歌謡が「とぅばらーま」です。 石垣市では旧暦十三夜の夜に、とぅばらーまの歌を競い合う「とぅばらーま大会」が開催されます。「とぅばらーま大会」事務局の武松宏明(たけまつひろあき)さんに「とぅばらーま大会」の見どころをお聞きしました。

開催日
旧暦8月13日
場所・アクセス
沖縄県石垣市真栄里公園
・石垣空港より車で約30分
お問い合わせ
石垣市民会館
0980-82-1515

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

「とぅばらーま大会」事務局 武松宏明さん 八重山人の心情を歌い継ぐ「とぅばらーま」

シシゾウ:とぅばらーまとは、どのような歌ですか?


武松:八重山地方を代表する民謡です。発祥は古くて、いつ頃から歌われだしたのかというのは正式にわかっていません。また、とぅばらーまの語源も、高貴な人を指す「殿原」や「とぶらふ(訪れる)」など諸説あって、正確な語源は確認されていません。
とぅばらーまは、男女の恋歌として広く知られていますが、元々は労働歌なんです。「野(ぬぅ)とぅばらーま」と言うのですが、昔の人が農作業などをしながら仲間と掛け合いで歌っていたのが後に発展し、自分の思いを愛しい人に伝える歌になったとされています。

シシゾウ:旋律や歌詞にはどのような特徴があるのですか?


武松:とぅばらーまは基本的にメロディラインがひとつしかありません。その同じ旋律に合わせて、各人が自分の思いを即興で歌詞にして情感たっぷりに歌うところが特徴です。八重山方言で「とぅばらーまや、言ずすどぅ主(ぬす)」という言葉があります。これは歌う人が主であるという意味です。つまり歌う人の数だけ、とぅばらーまがあるというわけです。
とぅばらーまのもうひとつの特色は、歌詞が八重山方言に限られていることです。今では、昔ながらの八重山方言は日常会話でも滅多に使われなくなっているので、とぅばらーまも誰もが歌えるというものではなくなってきています。それでも、地元の人間は老若男女を問わず、とぅばらーまは自分たちにとって大事な歌だと認識しています。皆が大切にしているとぅばらーまが歌われる機会をちゃんと設けるという意味においても、「とぅばらーま大会」はとても大切な催しなんです。
月明かりの下で催される歌の宴 武松:「とぅばらーま大会」は野外で催されます。会場の真栄里公園には特設ステージが組まれ、観客は芝生に座って観ていただきます。雨天の場合は、会場は屋内の市民会館大ホールになります。入場は無料です。
大会が催されるのは旧暦八月十三日の夜です。この日に行われるのは、とぅばらーまの名曲として知られる「月ぬ美しや十三日(とぅかみーか)、美童美しや十七歳(とぅななつ)」の歌詞にちなんでのことです。この時期は中秋の名月で月の一番きれいな時期ですので、晴れていると月明かりがさして、すごくムードがあります。
例年、5000人前後の観客が会場に来られますが、そのうちの約3分の1は島外の方です。とぅばらーまの愛好者は全国におられて、お好きな方は北海道をはじめ全国各地から、この大会を聴きに来られるようです。

シシゾウ:大会はどのようなプログラムで進行するのですか?


武松:大会はコンクール形式で、歌唱の部と作詞の部があります。例年、夜7時に開会し、開会の挨拶に続いて、歌唱の部の出場者が舞台に勢ぞろいします。それから、出場者による歌唱が次々に行われます。全員の歌唱が済むと、すぐに舞台裏で審査員による審査が始まります。審査結果が出るまでの間、事前に受賞者が決まっている作詞部門の表彰式が行われます。また、作詞の部の入賞作品を、過去の大会で最優秀賞をとった方が歌う催しも行われます。それが終わると歌唱の部の表彰式です。最優秀賞の受賞者はアンコールで再び歌を披露し、大会を締めくくります。
言葉を超えて伝わる感動

シシゾウ:歌唱の部の出場者は何名ですか?


武松:大会に出場できるのは23名です。毎年、50人前後の応募がありますが、本大会の約1週間前に行われる予選会で人数が半分に絞り込まれます。23名の出場枠のうちの1枠は、関西在住の石垣島出身者の人たちによって行われる関西大会で優勝した人のための出場枠になっています。

シシゾウ:大会に出場するのは、どのような方ですか?


武松:出場者の年齢層は幅広いです。平成19年度の大会では、最年少は17歳の女の子で最高齢は69歳の方でした。男性と女性の割合は半々ですね。
出場者はどなたも大会に賭ける意気込みが非常に強くて、最優秀賞を目指して何年も挑戦し続けているという方も少なくありません。昨年、最優秀賞を受賞された40代の方も30代からずっと挑戦されていました。それだけ、この大会で最優秀賞を得ることは非常に栄誉なことなんです。

シシゾウ:大会での歌唱については、決まり事があるのですか?


武松:とぅばらーまは本来、即興歌ですが、「月ぬ美しや13日、美童美しや17歳」「なかどうみち から ななけーらかようーけー、なかしぃじぃ かぬしゃーま そうだんぬならぬ」など定番化した歌(本歌と呼ばれるもの)がいくつかあります。出場者は、そういったスタンダードな歌の中から好きな歌を選んで歌うのが一般的です。また、とぅばらーまは、ひとつの節回しを1句と言うのですが、大会では2句を歌うのが決まりです。時間にすると3分前後です。
とぅばらーまには、三線の伴奏がつきものです。中には無伴奏で歌われる出場者もいますが、ほとんどの出場者は三線の伴奏を入れます。また、採点対象にはなりませんが、「返し」と呼ばれる囃子を入れる人も多いです。とぅばらーまは男女の掛け合いの歌ですから、男性だったら女性、女性だったら男性の囃子の人も同じステージに上がって、合いの手をうつ形になります。
ステージ衣装は特に定められていないのですが、ほとんどの人は苧麻や芭蕉布で織られたムイチャーという着物にミンサー織という八重山の伝統衣装を着用されますね。

シシゾウ:「とうばらーま大会」の一番の見どころ、聴きどころはどういうところですか?


武松:とぅばらーまは旋律がひとつしかありませんから、大会では、歌詞は変わるものの入れ替わり立ち替わり同じ旋律が歌われることになります。それなのに、歌う人と歌詞が変わるだけで、まるで違う歌のようにガラリと雰囲気が変わるんです。初めて聴いて、「言葉は全然分からなかったんだけど、なぜか最後まで聞き惚れてしまった」と感動される方も大勢いらっしゃいます。八重山方言の意味が分からなくても、言葉が変わるだけでこうもイメージが変わるのかというところをぜひ聴いていただきたいですね。
歌唱と同時に、月夜の下で繰り広げられる大会の雰囲気そのものも味わっていただきたいと思います。地元の人間は歌を聴き慣れているので、うまい人が歌うと盛大に拍手を送ったり、応援している人が出場したら声援を送ったり、そんなステージと観客が一体になった温かさもこの大会の良さだと思います。
島の自然ととぅばらーまでゆったりした時間を堪能してください。

シシゾウ:「とぅばらーま大会」を見に石垣島に訪れた際、おすすめの過ごし方はありますか?


武松:国指定名勝の川平湾、平久保灯台、玉取展望台といった名所を観光していただくのもいいですが、個人的なおすすめとしては、時間の流れがゆったりしている島の空気をじっくり味わってほしいですね。例えば、昼間はどこか静かな海岸に行って海を見ながらボーッとして、夜は「とぅばらーま大会」で歌を聴いてボーッとする(笑)。日々、時間に追われた生活をしていると1日中ボーッとする機会はなかなかないと思いますので、それが一番贅沢な過ごし方ではないかと思います。

シシゾウ:このサイトをご覧の方に「とぅばらーま大会」をアピールしてください。


武松:「とぅばらーま大会」は敗戦後、地域社会の復興と人々に生きる喜びを与えることを願って1947年に始まった伝統のある行事です。素朴ですが、体感してみないと分からない味わい深さがありますし、聴けばきっと心を癒されますので、機会があったらぜひ見に来ていただきたいと思います。
「とぅばらーま大会」の前日の夜には、市内にある「とぅばらーまの碑」周辺の野外で地元有志の方たちによる大会が開かれますので、「とぅばらーま大会」と併せてご覧になるのも良いかと思います。そちらはコンクール形式ではなく自由に歌う大会で、「野とぅばらーま」や「道とぅばらーま」といった昔ながらのとぅばらーまも聴くことができます。せっかくいらっしゃるのでしたら、前日に歌われる普段着の歌唱と、大会当日のコンクールという形になったときの洗練された歌唱との、両方をぜひ味わっていただきたいですね。
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