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青井阿蘇神社おくんち祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:熊本放送 RKK
放送
:2008年10月19日(日)16:00~16:54

ダイドードリンコスペシャル

狙え!一番獅子 ~国宝・青井阿蘇神社おくんち祭~

青井阿蘇神社おくんち祭

今年、熊本県の建造物初の国宝指定を受けた青井阿蘇神社は1200年余の歴史ある神社。この「青井さん」で行われるおくんち祭は人吉・球磨地方最大の祭りである。 祭りのハイライトは2000人が参加する神幸行列だが、中でも祭りびとの憧れは「獅子の飛び出し」。抽選で選ばれる獅子24人の中でも一番獅子だけに許される最高の名誉である。男たちは元旦早々神社に申し込み、抽選までの200日余りを品行方正に過ごすという。 これまで10回以上も一番獅子を務めてきた立石芳利さん。3年前に引退したものの、今年また一番獅子を狙う。活気を失いつつある祭りをこの機会に盛り上げたいと思うからだ。同様に今年、10年ぶりに踊りを復活させようという地区も出てきた。継承者不足などの問題を抱えながらも伝統を絶やすまいと奮闘する人々の姿を追う。

祭り紹介

  • 祭り写真館

青井阿蘇神社おくんち祭

熊本県人吉市の青井阿蘇神社の例大祭として行われる「おくんち祭」は平安時代に始まったという歴史のある行事で、開催回数は1200回を越えています。青井阿蘇神社の福川義文(ふくかわよしふみ)宮司に「おくんち祭」の見どころをお聞きしました。

開催日
10月3日~10月11日 ※毎年同日
場所・アクセス
熊本県人吉市青井阿蘇神社周辺
・JR肥薩線人吉駅下車 徒歩5分
お問い合わせ
青井阿蘇神社
0966-22-2274

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

青井阿蘇神社 宮司 福川義文さんいわゆる神社の誕生日祝い!?

シシゾウ:青井阿蘇神社例大祭の「おくんち祭」は、どのくらいの歴史のある祭りですか?


福川:青井阿蘇神社は大同元年(806)の旧暦9月9日、古来よりめでたいとされてきた「9」が重なる重陽の日にご鎮座しました。青井阿蘇神社例大祭の「おくんち祭」は、人間で言うところの誕生日をお祝いする行事で、平成18年には1200年祭を行いました。
祭りは10月9日の神幸式を中心に、10月3日から11日までの9日間行われます。

シシゾウ:「おくんち祭」という祭りの名前の由来は何ですか?


福川:青井阿蘇神社が旧暦の9月9日にお祀りされたということから、9日の読みが変化して「おくんち」となりました。そこから、祭りの時期に吹く強い風を「くんち風」と呼ぶようになりました。また、この頃は昔の衣替えの時期に当たることから、くんち着物、くんち下駄という言葉も残っています。

シシゾウ:祭りの期間中、どのような行事が行われるのですか?


福川:主な行事は3日の鎮火祭、5日の獅子奉仕者抽選式、8日の菊祓(きくばらい)、献幣式(けんぺいしき)、球磨神楽奉納、9日の神幸式、11日の報賽祭(ほうさんさい)です。初日に行われる鎮火祭は、祭りの期間中、神社ではまかないやお灯明をともしたりして火を使う機会が多くなり、一般家庭でも祭りに出かけて家を空けがちになるので不慮の火事がないように祈願します。獅子奉仕者抽選式は、神幸式の行列で獅子面をつける奉仕者を決める行事です。菊祓は、重陽の節句が菊の節句であることにちなんで菊の花でお祓いをする神事、献幣式は、地域の繁栄と人々の幸福を願う神事です。9日の神幸式はこの祭りのハイライトで神幸行列が人吉の市街地を練り歩きます。最終日の報賽祭は、祭りが無事に済んだことを神様に御礼する神事で9日間の祭りを締めくくるものです。
神総勢2000人を超す大パレード!

シシゾウ:神幸式に行われる神幸行列はどのようなことをするのですか?


福川:神輿や御神宝、神職の乗った神馬、獅子面などから成る行列が青井阿蘇神社を出発し、人吉市街地を通って人吉城内に設けられたお旅所を目指します。お旅所に着くと郷土芸能や演芸が披露され、再び行列は青井阿蘇神社を目指します。
神輿は子供みこしや各町内の大人みこしなどたくさんの奉納神輿が出ますが、神社の二基の神輿は宮神輿と言って他の神輿と区別されます。宮神輿は江戸時代に奉納されたもので一の神輿、二の神輿と呼ばれています。宮神輿は高々と掲げられたチリン旗に先導され、後に御神宝や神馬が続きます。

シシゾウ:チリン旗はどのようなものですか?


福川:長さ約8mの旗で、旗竿の先端には剣が飾られ、握りこぶし大の鈴が付いています。旗の長さは昔はもっと長かったようですが、折れたりして今の長さになったようです。昔はおそらく神様が下りてくる依代(よりしろ)※の役目をしていたのではないかと思いますが、今は、チリンチリンと鈴を鳴らすことで行列のおふれをする意味合いが強いと思われます。
チリン旗はかなりの重さがあるので、持ち手は力の強そうな氏子の方にお願いしています。昔は行列の間はずっとチリン旗を掲げていたようですが、今は電線などが邪魔になるので要所要所で立てるようにしています。

※依代(よりしろ):神事などで神が宿る対象になるもの。


シシゾウ:神幸行列にはどのくらいの人数の人が参加しますか?


福川:2000~3000人です。そのうち、1300~1400人は子供みこしで参加する子供たちです。子供みこしは25基あって、子供たちは町内で揃いの法被を着てお神輿を担いだり、一緒に行列に参加します。実は子供みこしの伝統は古く、50年前の写真にも写っています。子供が大勢参加しているとやはり活気が出ますね。
獅子に噛まれてハッピー! 福川:神幸式の行列で一番の人気者は獅子面(ししめん)です。青井阿蘇神社の獅子面は1人で被るのが特徴です。神幸式の行列には8頭の獅子面が登場します。この獅子面に頭を噛まれると、無病息災でいられる、頭が良くなる、などの言い伝えが古くからあります。だから、我が子を噛んでもらおうとお子さんを連れてこられる方が多いです。小さなお子さんだとよく怖がって泣き出します。でも、厄払いですから獅子は怖がらせてなんぼみたいなところはありますね。噛んでもらうのは子供に限っているわけではなく、お年寄りなどは喜んで噛んでもらっていますよ。

シシゾウ:獅子面を被るのはどういう人たちですか?


福川:獅子面を被って神幸式に奉仕したい人は、元旦に神社に参詣して住所と名前を記帳します。氏子の人以外でも構いません。それから約10ヵ月後に行われる5日の獅子奉仕者抽選式で奉仕者が選ばれます。神社とお旅所の間を往復するのに1頭につき3人の奉仕者が必要なため、8頭×3人で24人の奉仕者が選ばれます。獅子面は、行列のどの位置にいるかによって一番獅子、二番獅子、三番獅子、四番獅子と決められています。抽選式ではこの位置取りも決まります。どの人も先頭の一番獅子狙いです。
獅子面の奉仕者は年齢が20代から70代までと幅広く、顔ぶれは毎年ほぼ決まっています。獅子面には道中、摺り足をしたり、飛び跳ねたり、面を左右に振って走ったり、いろいろな振り付けがあるので非常に重労働で、奉仕者の方はいつも汗だくになってやっておられますね。
行列が楼門をくぐるときを要チェック!

シシゾウ:神幸行列を見るときのアドバイスはありますか?


福川:ぜひご覧いただきたいのは、行列が境内での神事を終えて、国指定重要文化財の社殿の楼門をくぐって街中に出て行くところです。神社前に池があって、そこにかかっている橋が絶好の位置です。カメラマンたちも毎年そこに陣取っているようです。
行列をより楽しむのなら、神社で行われる一連の行事も見物されることをお勧めします。神社では、朝8時半から行列の道中の安全を祈願する発輦祭(はつれんさい)が行われます。その神事が終わると郷土芸能の太鼓踊りが奉納されたり一番獅子が思い切りよく駆け出す飛び出しがあったり、宮神輿の前でいろんな行事が行われます。それを見て、行列が楼門をくぐって出て行く様子を見届けてから、街中に出かけていって行列を見ると、より楽しめると思います。

シシゾウ:神幸式以外でこれは見ておいたほうがいいというものはありますか?


福川:できれば神幸式前日の球磨神楽の奉納を見ていただきたいですね。球磨神楽は人吉球磨地方に広く伝わる神楽ですが、ひとつの神楽が地域の広い範囲できちんと継承されているのは珍しいそうです。昔は演目が33番あったと言われていますが、その半数は失われ、現在、伝えられているのは17番です。おくんち祭ではそのうちの14、15番を舞います。球磨神楽の奉納が始まるのは夕方の6時半頃からです。地元の青年会が、野菜のたっぷり入った郷土料理の「つぼん汁(しゅる)」や球磨焼酎の接待をしますので、それらを楽しみながらお神楽をご覧になってはいかがでしょうか。
みんなが笑顔になる祭りです!

シシゾウ:サイトを見ている方に「おくんち祭」をアピールしてください。


福川:最近は、地域の技の伝承、心の継承ということで地域の祭りを見直す気運が高まり、若い人たちが積極的に祭りに参加してくれます。神幸行列には、お子さんからお年寄りまで地域の方が大勢見に来られて、行列に参加する者と一体になって心から楽しんでいます。おくんち祭をご覧になった人は、「みんなが笑顔なのが一番良い」とおっしゃいます。その言葉がこの祭りの魅力を言い表していると思います。
「おくんち祭」を見に来られた際に人吉を観光されるなら、神幸行列のお旅所が設けられている人吉城はぜひご覧になっていただきたいですね。小藩のわりに大きな石垣が球磨川沿いに残っていますし、人吉城歴史館というガイダンス施設もあります。また、人吉と言えば忘れてならないのが球磨焼酎でしょう。ここ人吉球磨では、神様に朝晩さしあげるお神酒も焼酎です。お酒好きな方は楽しみにしてお越しください。
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