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おおむた「大蛇山」まつり

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:RKB毎日放送
放送
:2008年8月30日(土)9:30~10:24

ダイドードリンコスペシャル

炭鉱(やま)に大蛇が舞い降りる ~おおむた大蛇山まつり~

おおむた「大蛇山」まつり

かっと目を見開き、裂けるように開いた口から七色の火を吹きながら練り歩く大蛇たち。高さ6m、長さ10mの巨体は約300人の引き手達の汗と情熱で突き動かされます。 福岡県大牟田市の夏祭り「大蛇山」。炭鉱閉山から11年、かつての活気が消えた街並みに、この時だけは勇壮な声が響き渡ります。200年以上の伝統ある祭りです。 竹とわらで作られる大蛇に人生を懸ける職人がいます。親子2代に渡りこの大蛇を作り続けてきました。しかし、それも今年が最後・・・。60年間守り続けてきた心を次の世代に託します。お年寄りや子供たちみんなで大蛇を作る町もあります。 そこには、世代を越えた絆が生まれています。また、祭り準備のため毎月東京から帰郷する女みこし長もこの夏を最後に第一線を退くことになっています。番組では、最後の夏に懸ける人たちの熱い想いに迫ります。

祭り紹介

  • 祭り写真館

おおむた「大蛇山」まつり

「おおむた『大蛇山』まつり」は、福岡県大牟田市で7月の第4土曜・日曜に行われる大蛇と花火と煙が競演する祭りです。2008年度の「おおむた『大蛇山』まつり」実行委員長を務める社団法人大牟田青年会議所の古賀康児(こがこうじ)さんに「おおむた『大蛇山』まつり」の見どころをお聞きしました。

開催日
7月第4土・日曜日
場所・アクセス
福岡県大牟田市大正町おまつり広場
・西日本鉄道 大牟田駅下車 徒歩3分
お問い合わせ
大牟田市商業観光課
0944-41-2750

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

社団法人大牟田青年会議所 古賀康児さん

大蛇が山車(だし)に大変身!?

シシゾウ:祭りのタイトルにもなっている「大蛇山」とはどういうものですか?


古賀:大蛇山は大蛇の形をした山車です。頭から尾の先まで長さは約10m、高さは約6m近くあり、山車としてはかなり大がかりな部類に入ります。大蛇山は、1600年代に大牟田市の三池地区に始まったということは分かっていますが、詳しい由来については、京都の祇園の神様を勧請(かんじょう)※した祇園社に関係しているという程度のことしか明らかにされていません。
大蛇山は大牟田だけのものではなく近郊の地域にもあります。それぞれに歴史があり、独自に祭りを行っています。

※勧請(かんじょう):神仏の分霊を他の場所に移して、祀ること。


シシゾウ:なぜ山車が大蛇の形をとっているのですか?


古賀:大蛇の形をとっている理由は諸説ありますが、大蛇の生贄にされそうになったお姫様をツガネ(サワガニ)が救ったという、三池地区に伝わる大蛇伝説に由来するという説が有力です。古くから三池では大蛇を水神として信仰しており、また、祭神を悪病よけや農業の神とする祇園の信仰と絡み合い、祇園の祭りに大蛇が取り入れられ、大蛇が山車に使われるようになったのではないかと考えられます。
個性派ぞろいの大蛇たち

シシゾウ:大蛇山は何台あるのですか?


古賀:2007年は初日に、例年通り市内の6地区から大蛇山が出されました。これらは神社にゆかりがあり、歴史の古い三池祇園の2台、大牟田祇園の3台、諏訪祇園の1台は「祇園六山」と呼ばれ、他の大蛇山と区別されます。
そのほか2日目には、市内各地区から各団体で作る大蛇山と大牟田市近郊の大蛇山も含め、計13台の大蛇山が祭りに参加しました。また、子どもたちが作る「ちびっこ大蛇」もあります。

シシゾウ:大蛇山はどのようにして作られるのですか?


古賀:木製の台車は毎年同じものを使いますが、台車の上に据える竹と紙と縄でできた大蛇は毎年新たに作られます。作るのは各山の関係者です。5月の初めの竹を伐りにいく神事に始まり、約2ヵ月間をかけて、竹で骨組みを作り、骨組みの上から何重にも和紙を貼り、彩色して仕上げていきます。神事ということで、製作の過程にはいろいろな決まり事があります。

シシゾウ:大蛇山はそれぞれ違いがあるのですか?


古賀:どこの山も伝統を継承しながら、それぞれに工夫を凝らしています。大蛇部分は毎年作るので年によって形は微妙に変わりますが、山ごとに特色があります。例えば、「祇園六山」のひとつで大牟田神社から出ている「銀座住吉山」は、大蛇の口の中に謎の玉を下げています。玉を持っているのはここの山だけです。同じく「祇園六山」で第三区祇園の名で親しまれている「大正山」は、非常に鮮やかな彩色が特徴です。ほかの山は黒や深い緑などを色の基調にしていますが、ここの山だけは毎年、黄色など明るい華やかな色を使っているので、一目見て分かると思います。
「祇園六山」の「三池本町山」と「三池新町山」は六山中、最も歴史が古く、「三池本町山」は柳川藩藩主から、「三池新町山」は三池藩主から下賜された台車を今も使っています。この山車は、龍の彫り物をはじめとする細工がすばらしく、歴史の重みが感じられます。この2台は山車に注目していただくとおもしろいと思います。
「本宮本町山」は古くから大牟田の祇園さん大蛇山として親しまれ、「諏訪山」は男大蛇と呼ばれる荒々しさが特徴で、昨年は白い大蛇で登場し、観衆を魅了しました。
大蛇たちが一斉に火と煙を吐く「競演」 古賀:祭りの1日目には、歴史のある「祇園六山」が巡行する「祇園六山巡行」が行われます。2日目には、「大蛇山大集合パレード」といって、各地区や団体が製作する大蛇山が集まってパレードをします。祇園六山巡行も大蛇山大集合パレードも夕方から夜にかけて行われます。会場になるお祭り広場は、県道を約1kmにわたって歩行者天国にしたもので、大蛇山はその区間を練り歩きます。

シシゾウ:大蛇山はどのくらいの人数で動かすのですか?


古賀:子どもから大人まで100人近い氏子たちが2本の綱を引っ張り、さらに山車本体に50~60人の若者がついて後押しします。山車が巨大なのに加えて、お囃子や進行の指示をする人間が乗り込むので重量はかなりになります。その上、山は直進するだけでなく、動いたり止まったり、方向転換をしたりするので、指示を出す人と動かす人が息を合わせて総力を結集することが不可欠です。
大蛇山が運行するときには、大蛇の大きく裂けた口から花火と煙幕で、火と煙を吐かせます。これは山車に乗っている人間が、大蛇の頭の横から、先端に花火や煙幕をつけた棒を差し入れて演出します。この花火と煙幕には厄除けの意味があります。

シシゾウ:巡行の見どころはどのようなところですか?


古賀:1日目の巡行と2日目のパレードの最中に行われる「競演」です。「競演」は、すべての大蛇山が停車して、一斉に大量の花火と煙幕を打ち合う、この祭り最大の見せ場です。運行中も花火や煙幕をしますが、すべての山が一斉に半端な量ではない花火を消費するので、辺りは火の粉と煙に包まれて壮観の一言です。
競演のときには、見ごたえがあるように大蛇山が互いにできるだけ近付いて、顔を向き合わせたり、同じ方向を向いたり、毎年工夫が凝らされます。1回の競演の時間は5分から10分程度で2回程行われます。

シシゾウ:競演がよく見えるお勧めの場所はありますか?


古賀:競演の場所は毎年変わるため、この場所がいいということは申し上げられないのですが、競演に入る前には打ち上げ花火の合図があるので、その合図を聞いてから山車が停車したところに移動されると良いと思います。山車は停止してから、向きを変えるなどの準備がありますので、合図から競演が始まるまで多少時間の余裕はあります。
巡行のときも1ヵ所で見ていただくだけでなく、場所を変えていろんな角度から見ていただくと見え方が違ってより楽しめると思います。
大蛇に噛まれると無病息災!? 古賀:「祇園六山巡行」では、競演のほかに「鎮座」という時間が設けられています。鎮座は、各山が所定の位置に1時間程停車し、「かませ」という神事が行われます。「かませ」は子どもを抱え上げて、大蛇山の大蛇の口の中に数回出し入れして、その名の通り、あたかも大蛇の歯で噛ませるようにして1年の無病息災を祈願するものです。対象になるのは、乳飲み子から幼稚園くらいまでの幼児なので、怖がって泣き出す子も出てきますが、泣いたほうが厄払いには良いとされています。おそらく大牟田の人間なら、誰でも一度は子どものときに「かませ」を体験しているのではないでしょうか。私も、記憶はないのですが子どもの頃に「かませ」を受けている写真が残っています。
「かませ」は大牟田の人でなければできないということはないので、市外から来られた方でもお子さんがいらっしゃる方は、ぜひ体験していただきたいと思います。

シシゾウ:祭りが終わると、大蛇山の大蛇はどうなるのですか?


古賀:2日目の夜9時半頃にお祭り広場の行事が終わると、大蛇山はそれぞれの地区に戻ってきます。それから、地域の人たちによって大蛇を解体する「山くずし」が行われます。前もって奉納するために、目、角、耳が取り外された大蛇に、子どもたちが中心になって一斉に崩しにかかります。形が無くなるまで崩された大蛇の破片は、家に持ち帰って軒先などに飾っておくと、無病息災・家内安全のお守りになるとされています。

大蛇のほかにも見どころ満載

シシゾウ:「大蛇山」のほかに見逃せない出し物はありますか?


古賀:大蛇山の巡行を盛り上げる女踊り隊「女みこし舞椿」にもぜひ注目していただきたいと思います。山車の前後について、揃いの衣装を来た女性たちがお囃子に合わせて踊るのですが、山ごとに振り付けや髪型、衣装に工夫が凝らされていて、見ていてとても楽しいです。女踊り隊の歴史は新しいのですが、いまや大蛇山と並んで祭りの立役者になっています。
踊りということでは1日目の祇園六山巡行の前に、大牟田が炭鉱の町だったことにちなんで三池炭鉱節の総踊りがあり、大蛇山囃子の踊りと合わせて市民参加による「1万人の総踊り」として盛り上がります。子供たちのちびっこ総踊りも可愛らしいです。

シシゾウ:夜の祭りに備えて早めに現地に訪れたとき、お勧めの過ごし方はありますか?


古賀:大蛇山のお祭り広場での巡行は夜からなのですが、昼も大蛇山はそれぞれの地元を巡行しています。ですから、大牟田市内を散策していれば、街中を運行する大蛇山を見ることができます。
もうひとつ、大蛇山ではありませんが、大牟田に来られたら、興味のある方にはぜひ見ていただきたいのが炭鉱跡です。炭鉱を中心に発展してきた大牟田には、三池炭鉱を中心に近代化遺産※に登録されている炭鉱跡地が約10ヵ所あります。炭鉱跡は、お祭り広場からは少し離れていますが、車を使うと、さほど時間をとらずに回っていただけます。
この祭り期間には毎年、約40万人の観客が訪れます。それだけ見どころがたくさんあるということだと思いますし、見れば、迫力があって元気をもらえると思いますので、ぜひ大牟田に来て他所では見られない大蛇を間近に見ていただきたいですね。

※近代化遺産:幕末から第二次世界大戦終了にかけて、日本の近代化を支え貢献した産業(工場等)、土木などに関する建物や構築物。現在、九州・山口に残る産業遺構の世界遺産登録を目指し、世界遺産登録の前提となる国内暫定リスト入りに向けた共同提案書を文化庁に提出している。

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