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中国盆~普度蘭盆勝会~

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:長崎放送 NBC
放送
:2007年10月6日(土)15:30~16:24

ダイドードリンコスペシャル

朋有り遠方より来る ~長崎華僑の中国盆~

中国盆~普度蘭盆勝会~

長崎の町がランタンの赤に染まるころ、華僑の1年が始まります。 中国とのつながりが深い長崎には、現在、およそ350人の華僑が暮らしています。その華僑達の心の拠り所が唐寺・崇福寺。 華僑の年中行事の中でも旧暦7月26日~28日に行われる中国盆「普度蘭盆勝会(ぽーるらんぼんしょうえ)」は、そのクライマックス。全国から福建省出身の華僑達が崇福寺に集い、寝食をともにして、先祖の供養とともに互いの絆を確かめ合います。 その行事ごとを取り仕切るのがその年の当番。3000杯もの精進料理を揃え、客人をもてなすのも当番の仕事。長崎に生まれた華僑として、代々守り続けた伝統を次へ伝えようとする当番の姿を通して、守らなければならないものと、変わらざるをえないもの、今の時代を生きる華僑達の想いを、中国盆の中に描きます。

祭り紹介

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中国盆~普度蘭盆勝会~

毎年旧暦の7月26日から3日間、長崎の唐寺、崇福寺(そうふくじ)で行われる「中国盆」は、中国福建省福州出身華僑の同郷組織・三山公幇(さんさんこんぱん)の人々が受け継いできた伝統行事です。今回は、三山公幇の総代、潘美官(ばんびかん)さん(72歳)に「中国盆」の見どころをお聞きしました。

開催日
旧暦7月26日〜28日
場所・アクセス
長崎県長崎市崇福寺
・JR長崎駅よりバス・電車 →「正覚寺下」徒歩5分
お問い合わせ
崇福寺
095-823-2645

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

全世界の霊をご招待!?
三山公幇の総代<br>潘美官(ばんびかん)さん
三山公幇の総代
潘美官(ばんびかん)さん
スタッフ:「中国盆」とはどのような行事ですか?

潘:「中国盆」が行われる崇福寺は、寛永6年(1629年)に福建省福州の出身者たちによって唐僧・超然が招かれ、創建された日本最古の黄檗(おおばく)宗の寺院です。「中国盆」の特徴は、宗教宗派を問わず、有縁無縁の霊、魑魅魍魎(ちみもうりょう)に至るまで、すべての霊を崇福寺に招き、三昼夜にわたってお経を唱え、無料の食事を施しおなぐさめする施餓鬼供養(せがきくよう)です。亡くなった人を供養することは、日本のお盆と同じですが、「中国盆」では亡くなった縁者だけでなく、全世界の精霊を供養するのです。

※施餓鬼(せがき)・・盂蘭盆(うらぼん)に寺などで、餓鬼道に落ちて飢餓に苦しむ無縁仏や生類(しょうるい)のために催す読経・供養。〔「大辞泉」より〕
あの世のお土産!? page
あの世のお土産!?スタッフ:「中国盆」の準備で大変なのはどのようなことですか?

潘:旧暦の7月1日が「仕事始め」で、「中国盆」の準備が始まります。準備のほとんどを占めるのが「金山銀山」の制作です。「金山銀山」は、精霊たちがあの世で使うお金を形にしたお供えものです。六角形の角錐で、高さは1メートル弱ありますが、その金山、銀山それぞれ90個、計180個を手作業で作ります。作り方は、まず竹を加工して枠をつくり、次に竹の枠に沿って下地の白い紙を貼ります。細工を施した卵型の金色の紙、銀色の紙を下地に1つ1つ貼る、大変根気のいる作業です。そうして完成させた「金山銀山」ですが、「中国盆」の根底にある「あの世もこの世も一緒」という考えに沿って、あの世でも生活に不自由しないように、最終日の夜に燃やして、冥土へ帰る精霊たちにお土産として送るのです。金山銀山を燃やす最終日の夜が、「中国盆」のクライマックスですね。
精霊たちのお楽しみはショッピング!? page
精霊たちのお楽しみはショッピング!?スタッフ:「中国盆」には独自の精霊たちへのおもてなしがあるそうですね。

潘:「中国盆」の根底にあるのが、あの世もこの世も一緒という考え方です。あの世から来られた精霊たちは買い物をするだろうと想像して、商店街を作っています。「三十六軒堂」と呼ばれるもので、36枚のパネルにお肉屋さん、時計屋さん、床屋さんなどさまざまなお店が描かれています。また、「大雄宝殿」の前には小さな建物が並んでいますが、それらは、やってきた精霊たちが卓球などのスポーツで遊べる遊技場や、京劇を楽しむ劇場、男女別のお風呂、休憩場などです。精霊たちは施設で遊んだり、休憩したりするだろうと想像して用意しています。


なんと!精進料理がズラリ3000杯!! page
なんと!精進料理がズラリ3000杯!!スタッフ:「中国盆」で供えられる料理はどのようなものですか?

潘:初日と2日目は、精進料理、酒、お菓子、果物、お茶それぞれを5品ずつの「五品(ウーピン)」と3品ずつの「三品(サンピン)」を、決められた祭壇に供えます。3日目の朝は、寄進者からのお供えもの「十錦菜(セッキンサイ)」を供えます。「十錦菜」は、とうがん、きくらげ、しいたけ、さといも、にんじん、たけのこ、麩(ふ)、揚げ豆腐、凍豆腐、金針菜(きんしさい)がお供えもので、ご飯、ナツメ入りスープ、中華菓子2種類は来た方に差し上げるものになり、この14種類で一組です。寄進される「十錦菜」は、お皿の数にすると全部で3000杯にもなります。そして、最終日の午後には、精進明けのお供えものを用意します。鶏、豚、魚の他に、仙人の姿を表現した細工も供えるので、とても華やかになります。
「中国盆」でお見合い成立!? page
スタッフ:今まで「中国盆」をやってこられて、印象に残っているのはどんなことですか?

潘:私は「中国盆」に携わって40年になりますが、以前は何百人もの人が全国から集まって、崇福寺に泊まって食事をしていました。そうやって年に1回あるいは何年かに1回集まることが楽しみでした。みなで集まったら、自分のところに娘、息子がいるがどうやろかと見合いの話が出て、縁談の話が弾んだりしました。それらすべてが印象深いです。今も全国から集まってきますが、ほとんどホテルに泊まりますので、寺には20人か30人しか泊まらなくなりました。
「中国盆」すべてを見てください!! page
「中国盆」すべてを見てください!!スタッフ:「中国盆」のどういうところを見て欲しいですか?

潘:全部を見て欲しいです。用意されているものそれぞれに意味があるので、全部見ないとわからないと思うのです。例えばお寺の入り口には閻魔さまがいますが、これはそこで調べて、いい人だけを入れる、悪い人は入れないようにするためです。閻魔さまを抜けると、吹流しの出入り口です。次に「三十六軒堂」という商店街があって精霊たちは買い物をします。買い物を済ませると、スポーツをしたり、お風呂に入ったり、休憩したりして、お供えものを食べます。また、あの世で使うお金として金山銀山を用意しています。金山銀山を燃やして炎が上がると、あの世への口が開いて、お土産の金山銀山を持ってあの世へ精霊たちが帰っていきます。また最終日の2日後には、「補施(ほーぜ)」を行います。「補施」は体が不自由で3日間の「中国盆」に間に合わず、遅れてきた精霊のための施餓鬼供養なので、山門から境内まで線香を刺し、道しるべにします。すべての精霊を大切に思う気持ちから行われているんです。「中国盆」のすべてを見ていただいて、それぞれの意味、そして根底にあるものが伝わればとても嬉しいです。

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