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青森で8月2日から7日まで行われる「青森ねぶた祭り」。市民の力をあわせて「オラだぢのねぶた」を復活させようと2002年に初陣を飾った『あおもり市民ねぶた』も、大型ねぶたの一員として市民の間で定着してきたと、あおもり市民ねぶた実行委員会の事務局長横山和夫さん(66)は言われます。横山さんに青森ねぶた祭りの見どころをお聞きしました。 |
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あおもり市民ねぶた
実行委員会事務局長
横山和夫さん |
スタッフ:どうして「あおもり市民ねぶた」をはじめようと思ったのですか?
横山:昔は各町内からねぶたを出していたので、50台から60台運行していました。昨年は大型ねぶたは22台ありましたが、ほとんど大企業が出した企業ねぶたです。残念ながら企業ねぶたは、景気の好不況や企業業績の影響を受けるので、突然撤退することがあります。しかし祭りとしては、大型ねぶたが20台以上出ないと、ボリュームに欠けるので、なんとか手をうたなければという危機感がありました。 私のねぶたの原点は、子どもの時、自分が暮らす地域で曳いた「子どもねぶた」です。地域で「オラだぢのねぶた」を作って、太鼓をたたいて…。小さいねぶたですが、曳いて近所をまわり、ほめてもらって寄附やお菓子をもらう、そういう青森のどこにでもあった光景が私のねぶたの原風景です。私はねぶた祭りの原点に立ち返って、市民たちのねぶたを作りたいと思ったのです。地元を中心にたくさんの方々に協賛いただいて、なんとかやってきました。 |
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スタッフ:昨年、「あおもり市民ねぶた」で印象的だったことは何ですか?
横山:去年のトピックスは、ねぶたの曳き手を地元の高校ラグビー部の生徒20人にお願いしたことですね。がっちりした体つきで坊主頭の生徒たちがねぶたを曳く姿を見て、観客から「わぁー」って歓声が上がりました。曳き手としては最年少だと思います。しかし彼らもしっかり考えていて、前で曳くのはラグビーのポジションがフォワードの子たちで、後ろはバックスの子たちと、自分たちの慣れた位置で曳いてましたね。
最初の2日間は、ねぶたを先導する「扇子持ち(せんすもち)」と生徒たちとの息が合わなかったのですが、初日、2日目それぞれ終了した後、あそこではどうだったこうだったと扇子持ちと反省会をしまして、3日目からは息も合って、とてもよくなりました。
「ラグビーの練習とねぶたを曳くのと、どちが大変?」って生徒たちに聞いたら、「ねぶたの方が大変!」と言ってました。途中、足の筋肉がつる子がいたりと、ハプニングもありましたが、力があってさわやかでとても好評だったので、今年も曳いてもらう予定です。 |
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スタッフ:ねぶたはどれくらいの大きさですか?
横山:台車を含めて幅9メートル、奥行き7メートル、高さ5メートルという制限があり、この範囲内でつくります。重さはおよそ4トンありますね。
「扇子持ち」と曳き手たちの呼吸が見事にあうと、ねぶたはクルクル回ったり、見得を切ったり、生きているかのような勇壮で華麗な動きをします。
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スタッフ:参加者が「あおもり市民ねぶた」をとても楽しんでいるようですね。
横山:「市民ねぶた」は、参加する人が楽しめるねぶたなのです。「市民ねぶた」を出すにあたって、お囃子を一般募集しました。すると子どもから、主婦、お年寄りまで、240人以上が集まりました。他のねぶたではお囃子は、60人から70人ですから、青森には、お囃子をやりたい人がこんなに多いのかと驚きました。今は300人近くお囃子がいて、祭りの時には1日あたり100人から200人参加します。これまでは参加する人が楽しむということを第一にやっていましたが、去年はすこし趣向を変えました。それぞれの技術レベルに合わせてグループ分けをしたのです。上手なグループは観客にアピールするよう前へ出る、演奏することに精一杯なグループは真ん中で楽しむ、というようにしました。参加者が楽しみながらも観客にもアピールする、ということもやっていきたいと思っています。 |
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スタッフ:去年のねぶたはどのような題材だったのですか?
横山:去年は、白鳥芳生さん作の「里見八犬伝 犬江親兵衛」、静姫を助ける犬江親兵が、妖怪と戦う勇ましい姿を描いたものでした。
スタッフ:今年はどのような題材になりますか?
横山:今年は注目していただきたいです。実は若手ねぶた師を抜擢しました。これまで白鳥さんにお願いしていたのですが、白鳥さんも足の調子が思わしくない時があるようで、あまり負担をかけてもいけないということもありましたし、また、若いねぶた師にもチャンスを作ってあげたいと思ったのです。大型ねぶたを下絵から作る機会は若いねぶた師には、ほとんどありません。
今回、若手ねぶた師の下絵を見せてもらいました。あおもり市民ねぶた実行委員会のメンバーで話しあった結果、40歳の男性に決めました。7年間、大型ねぶた制作の下働きをしていて、経験をつんだ方です。
スタッフ:その方を選んだ決め手は?
横山:彼はガンダムを描いてきたんです。遊び心で描いたといいながら、ガンダムをねぶた風にアレンジしていて、将来はこういうものもあるのではと思って描いたというのです。ねぶたの起源からは外れますが、武者絵とガンダムは共通するところがあるんじゃないか、彼の発想が、面白いなと思いました。そして緻密な絵を描くし、表情に濃淡もあり、今までとは違うねぶたができるのではないかと期待して決めました。若いので、バリバリやってくれると思います。 |
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横山:「あおもり市民ねぶた」も今年6年目を迎え、青森の人たちの間で定着をしてきました。例えば「ねぶたラッセランド」内にある「あおもり市民ねぶた」の場所も知られるようになってきました。
スタッフ:「ねぶたラッセランド」とは何ですか?
横山:青い海公園にあるねぶたを制作する小屋のことで、大型ねぶたはここで作ります。
「ねぶたガイド」の方がねぶたの骨組みから紙はり、墨書き、ろう書き、色付けまでの製作過程をわかりやすく解説してくれますし、7月からは実際の制作風景も見ることができます。「あおもり市民ねぶた」の制作風景もみていただきたいですね。 |
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スタッフ:最後に、「青森ねぶた」をアピールしてください。
横山:6年目の「市民ねぶた」、新たな目標を立ててチャレンジします。
これまでとは違ったねぶたをお見せします!ぜひお越し下さい。
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