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多度祭 上げ馬神事

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:中部日本放送 CBC
放送
:2007年5月26日(土)15:24~16:18

ダイドードリンコスペシャル

勇壮なる少年武将!上げ馬神事

多度祭 上げ馬神事

上げ馬神事は多度祭りの花形。その起源は南北朝の頃まで遡ります。少年の騎乗する馬が険しい坂を駆け上り、そして高き壁を乗り越える様に、人々は運気上昇をかけ、祈りを捧げるのです。 騎手と定められた少年は、「別火(べっか・べつび~神職などが、日常用いる火による穢れを忌み、炊事の火を別にすること。家族とは別の生活を行う。)」の生活に入り、心身を清め、そして、乗馬の訓練に勤しみます。そして、その少年騎手の清浄なる生活は、1ヶ月に及び、その間に本人と家族は、様々な苦悩と喜びを味わうことになるのです。 5月4日、5日。裃、武者姿となった少年騎手が、いよいよ人々の期待と祈りを背に、勇壮なる時を迎えます。目前にそびえる高き壁。少年にとって、一生涯、心に刻まれる瞬間でしょう。 覚悟を決め、馬を滑走させるのです。 番組では、少年にとっての特別な1ヶ月に密着。彼の成長と心の動きを捉え、「上げ馬神事」の全容をお伝えします。

祭り紹介

  • 祭り写真館

多度祭 上げ馬神事

三重県桑名市の多度大社で5月に行われる「上げ馬神事」は、武者姿に扮した少年騎手が、人馬一体となって2メートルの絶壁を駆け上がる神事です。多度大社の権禰宜(ごんねぎ)中野哲彦(38)さんに、「上げ馬神事」の見どころをお聞きしました。

開催日
5月4日~5月5日※毎年同日
場所・アクセス
三重県桑名市多度大社
・近鉄養老線 多度駅下車 徒歩15分、バス5分(三重交通)
・東名阪 桑名東ICより10分
・東名阪 弥富ICより15分
・名神 大垣ICより30分
お問い合わせ
多度大社
0594-48-2037

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

「上げ馬神事」は占いだった!!
多度大社 権禰宜 中野哲彦さん
多度大社
権禰宜(ごんねぎ)
中野哲彦さん
スタッフ:「上げ馬神事」はいつ頃始まったのですか?

中野:「上げ馬神事」の起源は、南北朝時代に若い武者が馬で坂を上がった度胸試しと言われています。

「上げ馬神事」は占いだった!!スタッフ:「上げ馬神事」はどのような神事ですか?

中野:神占いで選ばれた6人の青年騎手が、多度大社の境内にある平均傾斜30度、高さおよそ2メートルの絶壁、「上げ坂」を駆け上がって乗り越える神事です。5月4日は騎手1人2回、5日は1回ずつの、のべ18回挑戦し、絶壁を乗り越えた回数で今年の作物の出来や吉凶を占います。又、近年では景気の好不況も占われます。
騎手は給食も食べられない! page
騎手は給食も食べられない!スタッフ:騎手はどのようにして選ばれるのですか?

中野:御厨(みくりや)という地元の6地区が騎手候補の青年を出し、4月1日に神社の神前で宮司がおみくじを引いて騎手になる青年を各地区1名、計6名を決定します。「上げ馬神事」は御厨6地区が神様に奉納する神事なので、騎手は厳しい精進潔斎を行います。まず始まるのが「別火(べつび)」です。青年と家族の炊事の火を別々にします。つまり騎手の家では青年のものと家族のもの、別々の料理を作らなければならないのです。その上「上げ馬神事」は女人禁制なので、お母さんが作ったものを食べてはいけなく、料理は青年本人かあるいはお父さんのような男性がしなければなりません。「別火」はとても徹底していて、例えば学校の給食も食べてはだめ、その場合は自宅から弁当をもっていきます。よその家に立ち寄ってお茶を出されても飲むことはできません。

スタッフ:乗馬の練習はどれくらいするのですか?

中野:学校に通っている青年がほとんどなので、朝は4時くらいから2時間から3時間。学校から帰ったら夕方もまた練習です。教えるのは青年会の先輩たちです。騎手といっても乗馬は初めてという青年がほとんどなので最初は落馬してばかり。途中、怪我のため神事への騎乗を断念する青年もいます。4月1日から始めて4月25日にすべての練習を終えます。
家をはなれて一人精進潔斎の日々! page
家をはなれて一人精進潔斎の日々! 中野:5月2日からは「斎宿(さいしゅく)」がはじまります。騎手の青年は神社本殿近くの川でみそぎをし、神社でお祓いを受けた布団などの家財道具を各地域の集会所に持ち込みます。部屋の一角にはしめ縄がはられ、以降騎手の青年はそこで寝泊りし、毎日朝夕には川でみそぎをするという厳しい潔斎を行います。

スタッフ:徹底して潔斎を行うのですね。

中野:「上げ馬神事」は神様に奉納するものであり、また落馬などの危険を伴う神事なので、騎手自身の怪我、あるいは他の祭事関係者が怪我をしてはいけないということから神経質にも思えるほど徹底しているのだと思います。
壁の高さめぐり火花散る!? page

壁の高さめぐり火花散る!?スタッフ:「上げ馬神事」で越えていく壁はどのようにしてつくるのですか?

中野:御厨(みくりや)の中の、多度区という地区の人が坂を作ります。 これも昔からの受け継がれている決まりです。「上げ馬神事」が始まる前に、「坂爪掛(さかつめかけ)」という行事が行われます。6地区の代表たちが竹やりで馬が駆け上がりやすいよう壁を少々削るのです。一番手で走る地区の馬を花馬といいます。花馬の地区は持ち回りなので毎年代わりますが、一番手としてやはり幸先よく越えたいという思いがありますから、花馬地区は壁を削ろうとします。しかし他の5地区の人たちはそれを阻もうとする。そのため、昔は壁の高さを巡ってけんかが起こっていたといいます。今は責任者が「もうええやろう」と言ったら、争いもすぐおさまるようになりました。しかし越える自信がある花馬地区は、他の地区から「もっと削ったらどうや」と言われても「うちはこの高さでええ」と削らないそうです。この「坂爪掛」では地区の人たちの「上げ馬」にかける熱い気持ちが垣間見えると思います

神児さんがスターター!? page
神児さんがスターター!?スタッフ:5月4日と5日、「上げ馬神事」に何か違いはありますか?

中野:5月4日は宵祭で、騎手は陣笠裃姿、5日は本祭で花笠武者姿です。神輿(みこし)のお渡りがある5日は「七度半の神児(ちご)迎え式」という儀式が行われます。坂の壁の前に金色の御幣(ごへい)棒を持った神社の使者が、反対方向の上げ馬の助走スタート地点に神児(ちご)さんが立ちます。馬場を前進してくる神児を迎える作法を7度半繰り返したら、神児さんに神様が宿ったということで、神児さんはさしていた赤い傘をすぼめます。それがスタートの合図となって花馬がスタートを切ります。
騎手は地面を歩かないってホント!? page
騎手は地面を歩かないってホント!?スタッフ:「上げ馬神事」の2日間も騎手の厳しい潔斎は続くのですか?

中野:「上げ馬神事」が終了して家に帰るまで騎手の厳しい潔斎は続きます。例えば、騎手は祭りの2日間、神社本殿での祭典ではわらじを履いて歩きますが、それ以外ははきものを履きません。足袋を履いていますが、どこかに立つ必要がある場合はむしろを敷いてその上に立つ、あるいは青年会の中に騎手を担ぐ係りがいるので担がれる、または馬に乗ります。足を地面につけたら穢(けが)れると考えるのです。
一生懸命な青年たちに声援を!! page
スタッフ:最後に「上げ馬神事」をアピールしてください。

中野:上げ馬に成功すると、青年たちは感極まって泣いています。騎手も周りの青年たちも、まったく乗れない状態から1ヶ月近く乗馬の練習をし、また厳しい精進潔斎といった苦労を乗り越えてこの日を迎えていますからね。騎手を含めて青年たちが精一杯神事に取り組む姿に、大きな声援を送っていただきたいと思います。

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