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| 585年前からおよそ460年間にわたって、琉球と中国(明と清)との間で続いたのが冊封(さっぽう)関係でした。
冊封とは、琉球の王が替わるごとに、中国皇帝の使者「冊封使(さっぽうし)」が琉球を訪れ、即位を認める文書を与えることです。
冊封関係により琉球は、中国をはじめアジア各国との貿易が正式に許可され、栄えました。
首里城祭は、中国皇帝の使者「冊封使」の一行が琉球を訪れた時の行列を再現、さらに国王・王妃行列、
伝統芸能行列を加え「琉球王朝絵巻行列」として総勢なんと約1200名でパレードします。
琉球王朝の黄金時代を目の当たりにできるお祭りなのです! |
2日目に行われる「冊封儀式」は、琉球国王が中国皇帝に任命され即位する儀式を、総勢約65名で再現したものです。
古式ゆかしいのは「三跪九叩頭礼(さんききゅうこうとうれい)」。琉球国王が冊封使に対して、3回ひざまずき、
その度に頭を3回ずつ頭下げ、敬意を表すもので、中国式最上級の礼拝と言われています。冊封使の一行は、中国語で中国皇帝からの文書を読み上げます。
「冊封儀式」は外国語が飛び交うインターナショナルな儀式なのです!! |
3日目、「琉球王朝絵巻行列」に先立って首里城正殿で行われるのが国王・王妃の「出御式(しゅつごしき)」です。1992年に再建された首里城、みどころの1つが朱色の総漆塗り正殿です。琉球の漆の品質は昔から評価が高く、15世紀頃には中国から琉球漆器を買うために使者が来たという記録があります。漆が乾燥するには湿度80%、温度は20℃以上が必要で、沖縄の年平均の湿度と温度は、この条件に一致しているとか。また強烈な紫外線は、漆を透明にする性質があるため、沖縄の漆はより鮮やかになるのです。「出御式」では鮮やかな正殿から国王・王妃が出てきて、「守礼門」まで行列します。豪華な首里城を背景にした国王・王妃の行列は必見です! |
出御式を追えたら、いよいよ3日目のメインイベント「琉球王朝絵巻行列」の始まりです。
国王王妃行列を第一グループに、冊封使行列を第二グループ、そして伝統芸能行列を第三グループとして、那覇のメインストリート国際通り約1.6キロをパレードします。
国王王妃行列では前方の「火矢(ひや)」という棒をもつ警護役が沿道の人々を驚かせます。
「火矢」の先には鉄の筒があり、爆竹を仕込んでいて、時々打ち鳴らすのです。「火矢」は沿道の人の度肝を抜く効果があり、行列には欠かせません。 |
| 行列の際、演奏されるのが「路次楽(ろじがく)」です。
国王王妃行列、そして冊封使行列の中にも演奏者たちがいます。「路次楽」は中国から伝わった音楽で、
使われる楽器は独特の音を出す、馬ブラ、牛ブラという吹奏楽器や鼓、銅鑼などです。
この路次楽は琉球国王が江戸に上がる際にも道中で演奏され、沿道の人々を驚かせたといいます。 |
| 国王王妃行列の後に続くのは冊封使行列です。目を引くのが「牌(パイ)」と呼ばれる立て札を持った人たち。
立て札には、静かにすること、道をよけることを呼びかける「静粛(せいしゅく)」「廻避(かいひ)」という文字が書かれています。
「牌」の後には旗が続きます。赤い旗には「巡視」の文字。見廻って実情を調べるという意味で、
中国では行列を権威付けるものとして必ず登場します。その後ろには鮮やかな「虎旗」「人物旗」「龍旗」「雲旗」「龍条旗」。
これらの旗は琉球の国王王妃行列にはなく、冊封使行列にしか見られないものです。2つの行列を見比べるのも興味深いのです! |
行列の最後は「伝統芸能行列」です。沖縄の伝統芸能と冊封使との関係は実はとても深いのです。数百人の冊封使一行は船にのってやってきます。
その滞在期間は4ヶ月から8ヶ月に及ぶので、琉球王国では、冊封使をもてなす宴を催すため、
踊奉行をもうけて、数多くの芸能を育てました。「伝統芸能行列」では、冊封使をもてなした古典芸能が披露されています。
先頭の「若衆踊」は、宮廷に仕える元服前の少年たちの踊りです。
赤色の振袖を着て、赤い足袋をはいて踊ります。人間の命をたたえるみずみずしい踊りです。 |
「伝統芸能行列」は最終日の3日目だけですが、初日から3日目まで首里城公園下之御庭で、たくさんの沖縄伝統芸能が披露されています。
古典芸能の中で唯一仮面を用いる舞踊「しゅんどう」や、五穀豊穣を祈念する「稲まづん」など伝統芸能がずらり。
「首里城祭」は沖縄の奥深い文化に浸れる3日間なのです!
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