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5年前、市民たちの力を結集してねぶたを運行しようと結成された青森市民ねぶた実行委員会の事務局長横山和夫さん
(65才)に青森ねぶた祭りの魅力を聞きました。
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青森市民ねぶた実行委員会の
事務局長横山和夫さん |
スタッフ:「ねぶた祭り」の起源は何ですか?
横山:ねぶた祭りの起源は諸説あります。七夕祭りと昔から青森にある習俗や行事とが混ざり合って生まれたという説や、京都で東北の威勢を見せるために大きな盆灯籠を作って、練り歩いたのが始まりだという説などいくつかありますが定説はありません。いずれにしてもねぶたは「灯籠」なんです。しかし初期の頃は今のように大きなものではなく、担いで行列していたようです。現在のように大型化したのは近年のことです。しかしあんまりにも大きくなりすぎて、戦後、電気が普及する頃になると、ねぶたが電線にひっかかるようになったんです。電線を持上げるものを作ったりしたんですが感電するということで、ねぶたの大きさに制限が設けられました。今は台車を含めて幅9m、奥行7m、高さ5m、この範囲でねぶたを作ります。
※灯籠は日本の伝統的な照明器具の一つ。元はあかりの火が風などで消えないように木枠や紙などで囲いをしたもので僧侶が用いたとされる。 |
スタッフ:「ねぶた」の重さはどれくらいですか?
横山:4トン近くあります。重いねぶたを動かすのは先導役の「扇子持(せんすもち)」と曳き手たちです。扇子持は笛と扇子で曳き手たちに合図を送り、曳き手たちはその合図に合わせてねぶたを進めたり、クルクル廻したり、観客の目の前でピタリと止めたりとねぶたを生き物のように動かします。扇子持と曳き手の息が合わないとうまくいきません。そして笛や太鼓のお囃子、跳人(ハネト)もねぶたの運行には欠かせません。これらが一体となってねぶたの迫力が生まれるんです。 |
スタッフ:横山さんが事務局長をつとめる青森市民ねぶた実行委員会、ねぶたを出しているんですね。
横山:2002年に青森市民ねぶた実行委員会を立ち上げて、大型ねぶたを出しています。昔、ねぶたは町内ごとに出していて50台、60台とあったんですが、現在は大型ねぶたが22台から23台、多数は大企業が出すねぶたです。しかし企業ねぶたは景気の好不況の影響を受けるので、ねぶた祭りから撤退することもあるわけです。しかしねぶたは20台以上あってこそボリューム感が出るので、ねぶたの数が減ったらよくないなという危機感があったんです。だからもう一度原点に立ち戻って市民の手でねぶたが出せないかと考えました。ねぶた1台の制作、運行費として約2000万円はかかりますが、地元を中心にたくさんの方々に協賛いただいています。それぞれは少額ですが、少しずつを積み上げて、4年間ねぶたを出してきました。 |
横山:ねぶたを出すにあたってお囃子を一般募集したんですね。すると子どもから主婦からお孫さんを連れたおじいさんまで240人以上が集まったんですよ。他のねぶたではお囃子はだいたい60人~70人ですからね。青森でお囃子やりたい人がこんなにいたのかと驚きました。しかし全くの素人がお囃子のリズムを覚えるのは大変なので、練習を週に2回、祭りが近くなると週に3回やりました。大変なのにみなさん辞めない。自前で笛や手振り鉦(がね)そして揃いの半纏(はんてん)も用意して練習に来るんですよ。熱心ですよ。みな楽しんでやっているところをお祭りでは見て欲しいですね。 |
横山:お囃子がたくさん集まった一方で、初陣の初日、ハネトが全然集まらなくて青くなりました。
ハネトはねぶたのまわりで、お囃子に合わせて「ラッセラー・ラッセラー」の掛け声とともに跳ね踊る人たちです。ハネトは基本的にどのねぶたに参加してもいいんですが、ハネトの人たちは「新しいねぶたに私ら行っていいのかな?」と遠慮したようなんですね。急きょダンス教室の知り合いの先生に頼んで生徒さんたちに参加してもらいました。
しかし3年目、4年目にもなると、黙っていても集まるようになったので、ほっとしています。
スタッフ:「ラッセラー・ラッセラー」はどういう意味ですか?
横山:「ラッセ」の意味には諸説あります。酒やろうそくをいっぱい出せという意味の「イッペラッセ」が語源だという説が有力ですが、
その他にも諸説がたくさんあります。 |
スタッフ:8月2日と3日に登場する「子どもねぶた」はどんなねぶたですか?
横山:昔は各町内からねぶたを出していました。ねぶたの熱気に触れた子どもたちが「オラだちも作るべし」と作り始めたのが子どもねぶたです。
今は町内会の子ども会が中心で出すものと、幼稚園や保育園が出すもの、この2つが主にあります。子どもねぶたはねぶた祭りの原点だと思います。大型ねぶたに比べれば小さいですが、力作そろいで、子どもたちが自慢げに曳いています。2日、3日に大型ねぶたとともに合同運行しますが、その日以外、子どもねぶたは何してるかといえば、実は7月上旬からお盆過ぎ頃まで、地域で曳いて楽しんでいるんですよ。そういうところへ行くと、地域の人が家の玄関に椅子を出して子どもねぶたが来るのを待っている光景があちこちにあるんです。子どもねぶたを町内で見ていただくと、昔のねぶた祭りを感じていただけるかもしれませんね。 |

スタッフ:「ねぶた祭り」が終われば、ねぶたは解体されるんですか?
横山:一般的に祭りの後は解体しますが、ねぶたをどうするかは、出場団体ごとに異なります。青森県内の別の町村が半分にカットして持って行って、その町村で運行するということもあります。
スタッフ:青森県内ではどれくらい「ねぶた祭り」があるんですか?
「弘前ねぷた祭り」があるように、青森県内各地に「ねぶた祭り」「ねぷた祭り」、それに類する祭りが40以上あるんです。
そういうのも見ていただきたいですね。 |
スタッフ:サイトの読者に「ねぶた祭り」をアピールしてください!
横山:「ねぶた祭り」は自然にリズムが体内に入っていくような、時間を忘れるテンポとスケールです。私たちのねぶたにも「祭りの輪の中で放心したい!」と毎年遠方から参加する人たちがいます。ハネトには衣装レンタルもありますので、ぜひ体験参加してください。一味違った思いでになると思います。
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